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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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僕の声★take on one's style⑥完

床に額を擦り付けるよにうにして謝りつづける保坂を見て、黒川は小さくため息をつき、仕方がないなと思い。


『保坂くん。頭あげてよ。』


保坂は、そろそろと頭をあげ、しゅんと落ち込んだ表情で


『弓ちゃん。ホントに…ごめんね。』


『わかったから、もう謝らなくていいよ。』


『ホントに…許してくれる?』


まだ不安そうな顔で保坂が聞いてくる。


『ちゃんと…説明してくれたから、勝手につけたこと許すよ。だから………その………』


話を途中でとめて、両手で口元をふさぎ俯いた。
サラサラと流れる柔らかな髪の間から見える黒川の頬が赤い。


『だから…なに?弓ちゃん』


床に座ったまま保坂は、黒川の髪をかきあげ、黒川の額にコツリと自分の額をあてる


『あっ…だぁ……にっ……』


驚いた黒川は、さらに赤くなり身をひいた。
保坂は、そんなに驚かなくても?!というそぶりを見せて黒川の隣に座り、黒川の指に自分の指をからませた。


『弓ちゃん。だから…の続き教えて。』


黒川を見つめる保坂に


『だから…ちゃんと説明してくれたから、持ってもいい。』


『ありがとう!弓ちゃん!』


黒川からの返事が嬉しくて嬉しくて保坂は、黒川を抱きしめた。
保坂の腕のなかで、黒川がゴホンと咳ばらいをし


『だだし。』


喜び一転…また不安になった保坂は腕の中の黒川に問う


『弓ちゃん?なにか?まさか、キーリングはいらないとか?』


『そうじゃない。』


『なに?』


『僕が、保坂くんの鍵を受け取るのは、僕の鍵を保坂くんに渡してからね。』


黒川は、ニコリと笑いながら小悪魔のように答えた。

『そっ…それって、俺が弓ちゃんから合い鍵受け取れるまで、ダメってことーーー?』


保坂は涙目になりながら悲鳴をあげた。


『そっ。それが条件。』


『弓ちゃん。それいつ?』

『さぁ?いつになるだろうね?』


涙目になり追求してくる保坂を見て、クスクスと黒川が笑う。


『もう。弓ちゃーん。今からでも弓ちゃんの部屋の合い鍵作りにいって、交換しようよー。』


『だーめ。ビックリさせた罰だ。今は…あげない。』

『そんなぁ……』


保坂は、ガックリと首を落とす。


『最初から、ちゃんと言ってくれれば、すぐにでも出来たのかもしれないのに残念だったね?保坂くん。』


うなだれている保坂の腕から抜け出し


『喉かわいたから、飲み物もらうよ。』


『どぉうぉぞぉ…』


ソファーになだれたまま、答える保坂の声は、梅雨空より暗かった。


冷蔵庫を開けながから黒川は、あれだけ反省させれば充分かな?と思いポケットに手を入れ、小さなマスコットキーホルダーを取り出した。
キーホルダーの先には、今日の帰りに作った自分の部屋の鍵がついている。

仕事には影響はださないにだろうけど、あの暗雲の被害に共演者があわないともいいきれないし。
仕方ない。

頃合いみて、近いうちに渡すか。

黒川は、仕方ないなと小さく笑い、キラキラ光る鍵をポケットに戻した。
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  1. 2011/11/20(日) 12:57:50|
  2. 僕声★take on one's style
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僕の声★take on one's style⑤

『保坂くん。離してくれよ。帰るんだから!』


ソファーへ押さえ付けられ、動けずにいる黒川が叫ぶ

『いやだ!離さない。いま、ちゃんと説明しなきゃ…弓ちゃんもう俺の部屋。いや、俺と会ってくれないでしょ。……ごめん。』


怒っているだろう俯いたままの黒川を保坂は抱きしめ鍵を付けた理由を話すことにした。


『合い鍵は、まえまえから用意してたんだ。俺が仕事押して遅くなっても、弓ちゃんが部屋に入れるように、そうして会える時間が少しでも増やせるようにしたくて………ちゃんと説明して渡さなくちゃいけない物だったんだけどさ。』


黒川からは何も反応がない。


『今朝…起きて弓ちゃんがいてくれたことが嬉しくって、俺の部屋で過ごすことに少しずつ抵抗なくなっているんだ、慣れてくれたんだって思って感じて。
そうして、こういうのがこれからも続けはいいなって思ってさ。
浮かれちゃって、ちゃんと話して渡すはずだったんだけど、少し…びっくりさせようと思って、つい…鞄に勝手につけちゃったんだ。
ホントに、ごめんね。』


鍵をつけたいきさつを話し続けるが、黒川からは何も返事がない。


『弓ちゃん。怒ってるよね。ごめんね。』


腕から抜け出そうとしない黒川を離し、保坂は床に座り俯いたままの黒川を覗きこみ、床に頭をつけて謝った。
  1. 2011/11/04(金) 23:15:48|
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僕の声★take on one's style④

『本当に、ごめんね。弓ちゃん』


手を合わせて謝り続ける保坂を横目で見て、黒川は小さくため息をついた


『勝手につけたこと、本当に悪いと思ってる?』


保坂は真剣な表情で大きく頷いた。


『じゃぁ…勝手に付けたことは許す。』


『付けたことは許す……って…鍵のことは、ダメってこと??』


しゅんとした保坂が言う。

『鍵なんて大事なものを!何も聞かされてないのに、持てるわけないだろう!!』


黒川は、キーリングをファスナーから外し、鍵をついた状態でキーリングを保坂の手にのせる。


『じゃ、鍵…返したからね。ちゃんと施錠には気をつけるように。』


リビングの隅に洗濯を終えて畳んであった昨夜の自分の服を取りに行き、鞄にねじこんで立ち上がりリビングのドアのほうへスタスタとあるいて行く。


そのまま帰ってしまいそうな黒川を見て、キーリングをテーブルに置き、慌てて黒川を追いかけ…腕を掴み引き寄せ、ソファーへ再度座らせた。
  1. 2011/10/22(土) 19:28:47|
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僕の声★take on one's style③

大股でドカドカとマンションの通路を歩き、保坂の部屋のドアの鍵穴へ、鞄にぶら下がっている鍵をさして回してみる。


カチャリと音がした。
鍵を抜きドアノブを回すと、チェーンロックをしていないドアが開いた。


やっぱり保坂くんの部屋の鍵だったんだ!
チェーンロックなしなんて危険な!怒ってやる。

靴を脱いで部屋へあがり、リビングのほうへむかう。

『保坂くん……チェーンロックしてないなんて危ないじゃないか!』


『弓ちゃん。おかえり。そんな心配しなくても大丈夫だよ。
下のオートロック開けなきゃ入れないだから。』


少し笑いながら保坂は答え、黒川が肩からかけている鞄をはずしテーブルに置き、怒っている黒川をソファーに座らせた。
保坂も隣に座り、テーブルの上の鞄のキーリングを触りながら


『気がついたんだ?』


保坂に指摘されて、黒川はさきほどのチェーンロックに気をとられていて、キーリングを鞄に付けられたことを言うのを忘れていたのに気がついた。


『…………渉くんが褒めてくれて………気づいた。…』


素直に答える黒川に


『あっはっはは…やっぱり仕事に夢中になっていて気がつかなかったかぁ。渉にいつ言われたの?』


『収録のあと……』


黒川は、そこまで言うと…渉に指摘されるまで気がつかなかった自分が恥ずかしくなり、プイと顔をそむける。

その返事に保坂は笑いながら


『弓ちゃんらしぃー。さすがに、デカイから…すぐに気がつくかと思ってヒヤヒヤしてたんだけどねー。』

デザイン掘りをしてある四角いプレートを指で遊んでいた保坂は、気がつかなかったことに恥ずかしそうに首を下げている黒川に


『ごめん、ごめん、馬鹿にしてるわけじゃないんだよ。こう、なんかさ…受け取ってもらえない気がして、渡しづらくてさ。こっそり今朝付けたんだよ。ごめんね。』


保坂は両手を合わせて、黒川の方に体をむけて謝った。
  1. 2011/10/12(水) 20:33:01|
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僕の声★take on one's style②

ラジオの収録とレギュラー収録を終えて、本日最後の収録になる渉と廉示と共演するスタジオのドアを開けると、先についていた二人が席を立ち黒川のほうを見て少し目が点になりながらも挨拶をしてきた。


『おはようございます。
今日は宜しくお願いします。』


ペコリと頭を下げる廉示


『おはようございます。
黒川さん…今日は、なんかいつもより。。。オシャレっですね。』


挨拶をしながら、普段の黒川の服装と少し違う感じについて、渉が気さくに話しかけた。


『えっ、あー、初めて買ってみたんだけど…ちょっと…やっぱり変かな?』


ぽりぽりと頭をかきながら、返答に困り答える黒川に廉示が


『いえ、すごく似合ってます。俺もそこのブランド好きで、そーゆー落ち着いたラインもいいですね。』


黒川の服装を見ながら、少し興奮気味に答えた。


『あっ、ありがとう。慣れない服屋だから…不安だったんだけどね。』


廉示くんも、このブランド好きなのね。
そーいや、以外と奇抜なデザイン着てることあったなぁ。
けっこう人気あるブランドなのね。知らなかった。


服のことで盛り上がっているところへ、スタッフから声がかかり収録に入った。




収録が終わり台本を鞄へしまい。皆で休暇していると渉が


『黒川さん、鞄のキーリング★&★のじゃないですかー。いいなぁー。』


黒川の鞄の前ポケットについているキーリングを指差し言ってきた。


はぁ?キーリング?
黒川は鞄の前を見ると見慣れないデザインの四角いキーホルダーみたいなのがついていた。
キーリングがついているファスナーを開けると、内側に鍵がぶら下がっていた。鍵を見られないように、黒川はファスナーを閉じ………付けた犯人は……
保坂くんだな。
朝…ぜんぜん気がつかなかった。


黒川が鞄を見つめ返事がないため


『あっ、欲しいからって、とったりしませんから!?』


渉が慌てて言った。


その声に我にかえった黒川が


『渉くんも廉示くんも、イロイロブランド詳しいんだねー。
たまたま、見かけて気に入ったのが若い子に人気のところとは!
俺も、まだまだ若いってことだよね!』


キメ顔をして黒川がいうと

渉と廉示が笑った。
和んだところで挨拶を交わし黒川は保坂のマンションへむかった。
  1. 2011/09/30(金) 21:35:54|
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