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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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春抱き★家族写真…6

ノックに続き


『岩城くん。香藤くん。開けるわよ。』


佐和の声が扉越しに聞こえ、岩城は目を閉じ深く息をすいこみ香藤の腕に手をそえた。
ゆっくりと開く扉。
バージンロードを一歩…一歩、二人で歩み牧師が待つ祭壇の前に立つ。
おごそかな空気のなか、牧師の読み上げる愛の誓約が響きわたる。
真剣な面持ちで愛の誓約を誓い、牧師から差し出されたリングピローから指輪をとり指輪交換をする。



『あの時もそうだけど…。ずっと離さないから。』


香藤が岩城の左手にはめたの指輪にキスをすると


『香藤くん。キスするところが違うわよ!』


小さな佐和の声に


『わかってるよ。誓いのキスだよね。』


岩城の指に、自分の指をを絡ませ


『岩城さん。永遠に愛を誓います。』


いつになく真剣な眼差しをむける香藤を、眩しくまた強い愛の言葉に岩城は目を潤ませ頷き瞼を閉じた。
岩城の唇に香藤の唇が重なり、ステンドグラスから差し込む光がキラキラと二人を輝かせる。シャッターを切り続ける雪人は岩城の頬を伝う美しい愛の喜びの光を見逃さずカメラに収めることができ、思わず小さくガッツポーズをとった。
唇を離し岩城の頬に流れている涙を香藤が指先で拭い。


『岩城さん、幸せ?』


岩城の額に唇をよせ聞くと

『あぁ。幸せだ。ありがとう香藤。』


『良かった。じゃあ、俺達の幸せを、おすそ分けしなきゃね。』


祭壇に置いてあったブーケを取ると、岩城に渡し、ゆっくりと扉へむかい歩く。扉を開けると雪人はカメラを構え、佐和は


『岩城くん。香藤くん。おめでとう!』


両手を広げ二人を祝福する。香藤の目配せに岩城は佐和にむかってブーケを投げた。ブーケを受け取った佐和は


『雪人と幸せになるから!』


カメラを構えたままの雪人に抱きつきキスをする。
撮影に夢中になっていた雪人は、カメラを落としそうになり慌てて抱えなおし


『渚、大胆すぎ。』


真っ赤になりながらも嬉しそうな顔で答えた。
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  1. 2015/10/28(水) 16:15:06|
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春抱き★家族写真…5

香藤からケープをはずし。


『準備完了。いきましょう。』


佐和はバッグを片手に歩きだす。


『岩城さん、行こう。』


『えっ。』


香藤に引っ張られるように、ついて行く岩城。玄関で用意された靴を履き


『おい、外で撮るのか?』

『な・い・し・ょ。』


唇に人差し指をたてながら香藤が玄関を開けると、雪人が車を横付けにして待っていた。
二人が車にのりこむと、雪人がゆっくりと車を走らせ、しばらくすると小高い丘の上に教会が見えてきた。


『まさか…教会で撮るのか?!』


あわてふためく岩城に


『そうだよ。大丈夫、教会には、佐和さんから許可をとってもらってるし。』


答える香藤の前で、佐和が携帯で間もなく到着することを伝えると、教会の扉が開き牧師が姿をあらわした。
車が止まると、まっさきに佐和が降り牧師と挨拶をかわしていた。
続いて降りた香藤が岩城を連れ


『本日は、ご理解ご了承いただき、ありがとうございます。』


香藤が牧師に丁寧に頭を下げたのを見て、岩城も頭を下げた。


『良い記念になりますように。さっ、どうぞ。』


牧師が扉を開け中へと案内する。自然の光がステンドグラスをとおし教会の中をやわらかく照らす光の先にはイエスキリストがあり神妙な気持ちになる岩城。
牧師と打ち合わせをしながら歩む雪人が振り返り


『せっかくですから、入場から撮りましょうか?撮影の準備をしますから、渚がノックしてから扉を開けますから、ゆっくり入ってきて下さい。あと…指輪を外していただけますか?』


『ああ、そうだね。』


香藤が指輪を外すと、佐和がバッグから取り出したリングピローをさしだした。そっと指輪を置くと


『岩城さんも。』


岩城の手をとり指輪を外すとリングピローの上にのせる。


『挙式撮影するのか?』


香藤の腕をひき耳元で、やや怒り気味に言う岩城の姿を見ていた牧師が


『お忙しいお二人が、せっかくお時間できたのですから、こちらはかまいませんので美しい記念を作りましょう。』


ニコニコと微笑み岩城にむかって言った。
牧師からの申し出に、岩城は、すみません。と頭を下げ香藤の方を見た。
香藤は、まだ少し怒りで眉がつりあがっている岩城の頬を撫で


『美人がだいなしだよ。ねっ、お言葉に甘えて、笑顔で最高の記念を撮ってもらおうよ。』


岩城の髪にキスをする。
岩城は、深呼吸をし雪人と牧師にむかい


『宜しくお願いします。』


一礼すると踵をかえし扉の方へと歩きだした。


『あっ、待ってよ~。岩城さん。』


岩城を慌てて香藤が後を追いかける姿を、三人は笑いながら見ていた。
  1. 2015/08/15(土) 11:49:18|
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春抱き★家族写真…4

岩城は、タキシードがここにあるのが信じられず部屋を見渡す。
目にするのは見慣れない調度品の数々…ここは佐和の別荘。
でも、クローゼットに吊されているのは間違いなく自分達のタキシード。


『はい、岩城さん。』


香藤はカバーをはずし、白のタキシードを岩城に渡す。


『なんで…ここに…』
自宅のクローゼットの奥に並べてあるはずのタキシードを手に驚く


『佐和さんから別荘の話もらった時に、結婚式の写真も撮ってもらおうと決めて、手入れして別荘へ送っておいたんだ。あの時はカルロさんからな提案だったから、二人だけの思い出しかないじゃない?やっぱり綺麗な岩城さんを残したいし。』


笑いながら言う香藤に


『あれから何年たってると思っているんだ。俺は、いい年したオジサンだぞ。綺麗とかそんな……』


タキシードを抱きしめながら岩城は俯く


『そんな…。年齢とか関係ないよ。俺だって年はとってるし、そこはお互い様じゃない?岩城さんは自分が思っている以上に年を重ねるごとに魅力的で、ますます綺麗になっている。それは、心が強く正しいから…。』


香藤は俯いている岩城の肩を抱き、顎を持ち上げキスをする。


『だから…。自信もってよ。』


安心させるように微笑む香藤を見つめ、岩城は頷くと着替え始めた。それを見て安心し香藤も着替えた。


『佐和さんお待たせ~。』


部屋から出てきた二人のタキシード姿をみて


『まぁ…。なんて綺麗なの岩城くん。香藤くんも素敵ね~。』


佐和が、ほぅ…とため息をつきながら椅子を引く。岩城が座ると、ケープをかけ前髪をピンでとめてメイクを始めた。


『こんなに綺麗な岩城くんを写真に残してなかったなんて、もったいないわ。もっと早く言ってくれれば良かったのに~。』


メイクをしながら香藤を意地悪っぽく睨み佐和が言うと


『あはは…。佐和さん怒んないでよ。』


逃げ場をもとめて香藤は、雪人の後ろに隠れた。


『渚…。綺麗な岩城さんと香藤さんの記念写真にたずさわれるんだから、僕達は幸運じゃないかな?』


雪人が佐和をなだめるように言うと


『そうね。じゃ、幸せのおすそ分けもらわなきゃ。』


メイクとヘアセットをした岩城からケープを外し


『はい。』


メイクボックスの隣に置いてある箱から、ウェディングブーケを取り出し岩城に持たせる。


『あの…ここまでは…』


困惑する岩城に


『文句はなしよ。香藤くんメイクするわよ~。』


岩城を押しやり香藤を椅子に座らせ、手際よくメイクを始めた。
ブーケを手に立ち尽くしている岩城に


『やり過ぎですよね?』


雪人が心配そうに声をかける。


『香藤のわがままで始まったことなのに、いろいろ世話になってすまないね。』


ブーケを持ちなおし岩城が言うと


『渚、楽しんでるからいいですよ。僕も、いい経験ができて、今回は協力できて本当に良かったと思ってますから。』


生き生きとメイクをしている佐和を、雪人が微笑ましく見つめるその姿を、岩城は成長したなと優しく微笑んだ。
メイクの進み具合をみて、雪人はカメラをバッグに入れ整理をすると


『僕、撮影の準備をしてきますので、香藤さんがメイク終わりましたら、渚と一緒に来て下さい。』


岩城に頭をさげ、バッグを肩にかけると雪人は部屋を後にした。


  1. 2015/05/06(水) 15:03:12|
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春抱き★家族写真…3

『二人ともカッコイイわよ~。』


ヘアセットを終えた佐和は、満足そうに岩城と香藤むかってに言う。


『岩城さん、あの絵の前で撮ってもらおうよ。』


香藤は岩城の手をひき絵画の前に行く


『えっと…いいかな?雪人くん?』


勝手に決めて大丈夫だっただろうかと、岩城が雪人に問いを投げかける。
カメラをかまえた雪人は


『えぇ。いいですよ。もう少し寄り添って…。目線をカメラにください。撮ります。』


パシャパシャとシャッター音が響く。
続いて雪人が、暖炉の前に椅子を置き、岩城が椅子に座りその後ろに香藤が立った姿を撮影した。


『もういくつか撮ってもいいですか?』


『えっ?』


椅子から立ち上がりかけた岩城が驚く。


『せっかくなので、フォトアルバムを作りたいのですが…?』


『いーねぇ。こーんな立派な雰囲気で、家族写真だけじゃもったいないよね。雪人くんお願いしていいかな?』


雪人の提案にノリノリの香藤の肩を岩城がつかみ


『おい!せっかくの休みを悪いじゃないか。』


岩城が止めに入ると雪人の後ろから


『いーのよ、私達は。岩城くん、雪人の勉強のためと思って協力してもらえないかしら?』


佐和の言葉に岩城は、いつか自分の力で作品を作り上げたいと熱意を打ち明けてくれた眩しい雪人を思いだした。


『わかりました。では、お言葉に甘えて…。雪人くんお願いします。』


岩城は頭を下げた。


『こちらこそ宜しくお願いします。お二人が普段すごされているようなのを何枚か撮りたいです。』


そう雪人が言うと香藤は先程の部屋に行き、小説を片手に戻ってきた


『普段っていったら、これ必需品だよね~。』


『お前、いつのまに…』


『岩城さん座って。』


岩城の背中を押してソファーに座らせ小説を渡す。小説をめくり視線をおとした岩城の後ろから小説を覗き込む香藤。
香藤の視線に振り向き見つめ合う二人。
自然に岩城の隣に座り、ゆっくりと小説を二人で読む。
あくびを噛み殺し岩城の膝枕でくつろぐ香藤。愛おしむように香藤の髪に指を絡ませる岩城。部屋に鳴り響くカメラのシャッター音や佐和や雪人のことなど頭の片隅にもないように、ごく自然ないつもの二人のしぐさ。


『ありがとうございます。』


カメラを下ろした雪人の声に、我に返った二人は慌てて身繕いをして立ち上がる。


『ありがとう。雪人くん。』


岩城が歩みより手をさしだす。


『こちらこそ、ありがとうございます。』


雪人が岩城の手を握り


『では、次の準備をお願いします。』


ニコリと微笑みながら言う雪人に、岩城は不思議そうな顔をする。


『これで終わりじゃないのかい?』


『さぁ、岩城くん。着替えて。次はバッチリメイクするから。ほら香藤くん。』


『えっ…?』


目をパチクリさせる岩城の腕を引き香藤は部屋に入り、クローゼットを開けた


『こら、勝手に…』

開けるなと続けようとした岩城は、クローゼットのなかに吊されていたカルロから贈られた結婚衣装をみて言葉がとまった。



  1. 2015/04/07(火) 17:33:48|
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春抱き★家族写真…2

『岩城さん、着いたよ。』

助手席で眠っていた岩城は、目にした建物を見て驚く。


『すごい洋館だな。』


『なかなか良くない?』


香藤は車をおりて荷物を下し歩きはじめた。香藤のあとを着いて洋館の前に立つ岩城。
呼び鈴を鳴らすと、大きな扉が開いた。


『いらっしゃ~い。岩城くん。香藤くん。』


『佐和さん!雪人くん!?』


出迎えた佐和と、後ろに立つ雪人に驚く岩城。


『岩城さん、香藤さん、遠くまですみません中へどうぞ。』


雪人に案内されついていくと、洋画が飾られゴシック調度品が並び、暖炉には火が入った部屋。


『ふへぇ~。すげぇ~。』


香藤が驚く


『どう?香藤くん。』


佐和に尋ねられて


『スッゴクいいです。』


岩城は訳がわからず香藤の隣に立ち尽くしているのを見て佐和は


『あら。香藤くん。岩城くんに話していないの?』


香藤に聞くと、香藤は慌てて岩城に説明を始めた。


『ごめんね。岩城さん。いろいろ探したんだけど気に入るところなくて佐和さんに相談したんだ。そしたら、別荘を貸してくれるって言ってくれたんだ。』



『そうなんですか。無理を言ってすみません。』


岩城は佐和に頭を下げる


『気にしないでいいのよ。撮影は雪人がするわ。スタジオと違って、自然光だから光りが足りないから、少し私がメイクするわね。こっちの部屋で着替えてくれるかしら?その間に撮影の準備するわ。』


佐和は隣の部屋のドアを開ける。香藤はスーツケースを手に


『岩城さん、着替えよう。』


香藤と岩城は、ドアを閉めスーツケースを開けてスーツをだし着替えた。


『岩城さん、ネクタイまがってないかな?』


香藤は岩城に聞く


『鏡があるだろう?!』


『岩城さんに見て欲しいの!』


『仕方ないな。』


岩城は香藤のネクタイの歪みを直し


『うん。よく似合う。』


『へへっ。岩城さんにそう言われると嬉しいなぁ。』


チュッと岩城の額にキスをした。


『こら!香藤!』


拳をあげた岩城をすり抜け香藤がドアを開け


『佐和さんと雪人くん待たせてるから早く行こう。』


スーツに着替えた二人を佐和が窓辺に用意した椅子の方へ手招きする。


『ここでメイクとヘアセットするわ。』
  1. 2015/03/19(木) 11:29:26|
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