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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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春抱き★七夕に523を…その夜

時計を見て、そろそろホテルにいる頃だろうと、岩城に電話をかける。
数コールで岩城が電話にでた。


『香藤。』


『岩城さん。お疲れさま。今日は、綺麗な美味しいデザートありがとうね。』


『そうか良かった。あれから、ちゃんと休めてたか?』


『うん、ゆっくりできたよ。それと、恋文…嬉しかった。』

香藤がとろけるような笑みを浮かべ、ゆっくり囁くように優しく言うと、電話ごしに岩城が、慌てた息遣いになり照れているのがわかる。


『嬉しかったよ。あの短冊のこと覚えててくれて、そのうえ素敵な恋文を書いてくてれて、本当にありがとう。ねぇ、岩城さん。いま…そっちは星みえるかな?』


『あぁ、綺麗な星がみえるぞ。そっちこそどうだ?』

『うん。昼間ちょっと雲が多くて心配だったけど、いま星が見えてるよ。』


香藤は部屋の窓から星空をながめ

『俺が彦星だったら、天の川を舞って岩城さんを抱きしめにいけるのになぁ~。』


受話器から岩城の笑い声が聞こえる。


『もぉ、笑わないでよ。あんなに素敵な恋文をもらったあとなのに、岩城さんを抱きしめれなくて辛いんだから。』


『悪い、悪い。なんだか…今日なら七夕の魔法で、お前が本当に飛んできそうだと思ったんだ。』


岩城がそう答えると


『本当、飛んでいけたらいいのに。そうして、どんなに嬉しかったか、どんなに幸せか岩城さんに伝えれるのに……。』


もどかしげに香藤が言う


『俺も、お前の喜ぶ姿を今日みれないのは残念だよ。でも、ロケが終わって帰ったら、お前の嬉しそうな顔が見れると思ったら、あっという間に終わりそうだよ。』


岩城の言葉に


『そうだね。岩城さんのロケが終わったら、オフ重なってるし、二人でゆっくりしようね。』


嬉しそうな香藤の声


『なんだったら香藤の行きたいところへ旅行に出かけてもいいぞ。』


『うーん。それもいいけど、今回のオフは家でゆっくりしたいな。』


『そうか。じゃあそうしようか。』


『旅行は、また次のオフに計画しておくよ。岩城さん、ゆっくり休んでね。愛してるよ。』


受話器ごしにキスを贈る。

『あぁ、おやすみ香藤。』

小さなチュッと音がして岩城の電話が切れた。
香藤は電話をもったまま机に突っ伏した。


『あぁ~もぅ、今日の岩城さんマジ愛情表現力ハンパない~~~。俺…これに勝てるくらいの愛情表現を書けるかなぁ~。』


昼間に買い求めたレターセットを眺める。
携帯を机に置き、レターセットに手を伸ばし深呼吸をする。


『岩城さんの愛情表現を上回る恋文じゃなくて、俺の気持ちを素直に書いた恋文にすればいいんだ。そのほうが岩城さんも喜ぶだろうし、気持ちも伝わるよね。』


ペンをとり便箋にむかう。岩城が帰ってきた時には、今日つたえきれなかった幸せの気持ちを、999本の深紅の薔薇に恋文を添えて出迎えよう。


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  1. 2015/07/07(火) 21:35:00|
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春抱き★七夕に523を…4

洗濯・掃除を終えて、2階の自分の部屋へむかった。


『空気いれかえるか。』


部屋へ入ると机の上に、岩城にプレゼントした桜の文鎮が目に入った。


『あれ?なんでここに?』

文鎮の下の淡い紫の封筒には「香藤へ」と岩城の丁寧な字で書いてあった。


『えっ!?俺あての手紙?』


慌てて椅子に座り、文鎮をわきに置き封筒を開封して手紙を広げ読み始めた。
読み進めるうちに手紙をもつ手が振るえる。
手紙を読み終えた香藤は、こぼれ落ちそうな涙を拭い。


『岩城さん、あの短冊のこと覚えててくれたんだ。俺の願いを叶えるために……きっと何枚も書いたんだろうなぁ。』


香藤の手には数枚の手紙。でも、岩城が苦手とする感情を書くのに、書き直しを何度も繰り返していたのが想像できる。


『一生ものの宝物が増えたよ。』


丁寧に手紙をたたみ、キスをし封筒を閉じ、宝箱へ片付ける。


『よし!俺も岩城さんに恋文を書こう。』


空気を入れ換えるため窓を開け


『まずは、持ってないレターセットを買いに行って、星空を眺めながら書こうかな。』


財布と車のキーを手に部屋を後にした。





++++++++++++
以前、香藤くんが書いた短冊の暗号の523は、5月23日を月日を抜いたものです。
5月23日は、お友達が書いたSSのキスの日のほかに、恋文の日というのがあるそうです。
ちなみに清水さんが岩城さんの手帳に答えとして書いたのは、キスの日と恋文の日と両方で、どちらかと言えば、香藤さんが伝えたかったのは(岩城さんに望むのは)恋文の日ではないでしょうか?と書いています。
恋愛感情表現が苦手な岩城さんは、忙しい仕事の合間に書いては読み直し、書き直して、やっとの思いで香藤くんへの恋文を完成させて、七夕サプライズプレゼントとして香藤くんに!!
恋文の中身は二人だけの宝箱ですので非公開とさせていただきました。


皆様も、大切な方へ手紙を書いてみませんか?
  1. 2015/07/07(火) 15:46:18|
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春抱き★七夕に523を…3

しばらく不在にする自室の整理をし鞄を手にドアを閉め、そっと寝室を覗くと、深夜に帰ってきた香藤が気持ち良さそうに眠っている。


『このまま出かけるか…。』


声をかけようか迷たすえ、ドアを閉めようとしたとき

『ぅう~ん。もぉ…行く?』


香藤が目をこすりながら体を起こす。慌てて岩城は寝室に入り


『すまない。起こすつもりはなかったんだが。』


体を起こした香藤を、もう少しやすむように寝かす。

『ん~。いーよ。しばらく逢えないんだから岩城さんの顔ちゃんと見たかったし。』


香藤は両手を伸ばし岩城の顔を包む


『おはよう、岩城さん。今日から頑張ってね。ただし根詰めしすぎないようにしてよ。』


香藤の手の温もりから優しさが伝わってくる。岩城は香藤の手をとり


『ありがとう。今日はオフなんだから、もう少し寝てろ。』


布団を整え、香藤の唇にキスをして


『いってきます。』


岩城は香藤に微笑むと、鞄を手に寝室を出ていった。ベッドに残された香藤は、唇にのこる岩城の唇の温もりを指でたどる。


『いや…。もう少し寝ろって言われても…。朝から、積極的な岩城さんみちゃって寝れるわけないじゃん。はぁ~~~押し倒したかったぁ!!』


香藤は、しばらくベッドで悶え続けた。




窓から差し込む日差しの眩しさで目を覚ました。


『んっぁ?あぁ~、あのあと二度寝したのか。』


ベッドを出て、キッチンへむかい、冷蔵庫をあけミネラルウォーターを取りだし

『あれ?これなんだ?』


棚に置いてある小さな箱を取出す「気が向いた時に食べてくれ。」と岩城からのメッセージカード貼ってあり箱を開ける。


『わぁぁ~綺麗。』


水色の細い線のうえを、色とりどりの星が飾ざられ透明な羊羹で閉じ込められていた。


『あっ、そうか…。今日は七夕か!天の川をイメージして作ってあるんだ。そういえば、もう何年も短冊つるしてないなぁ。』


笹を飾っていた頃のリビングを思い出し、何もないリビングに淋しさを感じながらも、岩城が用意してくれた羊羹の美しさに心を癒され


『よし、今日のデザートは岩城さんからの七夕羊羹。さぁ、腹ごしらえして、たまった洗濯するか!!』


羊羹を冷蔵庫へ戻し、手際よくブランチの用意を始めた。
  1. 2015/07/07(火) 09:14:35|
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春抱き★七夕に523を…2

『23がフミだとして。う~ん??ゴフミ?オフミ?なんか違うな。。。そのまま読むわけではないみたいだな。』


カフェのテーブルに広げた手帳に書いてある数字を指でなぞりながら呟く。


『あら?どうされたんですか?』


清水がむかいの席に座る。

『あぁ…、清水さん。すみません。』


岩城は慌てて顔をあげる。

『ずいぶん難しい顔をされていらっしゃいましたが、何かあったのですか?』


心配そうに聞く清水に、岩城は清水になら話してもいいだろうと思い


『何年か前の七夕の短冊に香藤がこんなことを書いていたんですが、何を伝えたかったのかわからなくて…。』


そう言いながら「岩城さんからの523!!」と書かれた手帳を清水へ見せる。


『暗号みたいですね。』


『そうなんですよ。この23を文の日と思ったんです。でも、その前5があるので、何か他の意味があるんじゃないかと思うんですが、どう考えたらいいやら?』

困り果てた岩城を見て清水は


『そうですね。たしか23日は文の日というのがありましたね!!5ですか……。あら?!もしかして………。』


口元に手をあてクスクス笑う清水に岩城は


『えっ、清水さん。わかったんですか??』


思わず身を乗り出す岩城


『岩城さんがおっしゃる、23を文の日をヒントにしたのですが、523をそのまま5月23日に変換して、私も少し前に何の日か知ったのですが、可愛らしいおねだりだなぁと思いましてね。』

『5月23日ですか?』


岩城は何の日にされているか検討もつかず清水に助けを求める目で見つめた。
清水はペンをとると


『こちらへ答えを書きますね。』


手帳に答えを記入していく清水の指先を目で追い岩城は赤面した。


『あら。岩城さん大丈夫ですか??』


恥じらい固まる岩城をなんて初々しいのだろうと思いつつ、手帳を閉じ岩城の方へ滑らせ、スタッフに声をかけ、手帳を見つめたままの岩城に冷たい紅茶を渡し

『毎日いろんな意味があるのですね。少し休憩しましたら、帰りましょうか。』

清水は優しく声をかけ微笑んだ。
  1. 2015/07/05(日) 21:35:57|
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春抱き★七夕に523を…1

選んだ文具品を手にレジへ歩いていると、グリーティングカードコーナーに七夕のカードや短冊セットが目にはいった。


『そうか…もうすぐ七夕か。』


洋介が初めて七夕の短冊を書いた姿が収録されたDVDが届いたのをきっかけに、香藤が七夕になると短冊セットを買ってきてはリビングに飾り、その度に願い事を書くのが続いた。
仕事のこと、健康・旅行・買い物・愛の言葉だったり、願いが書かれたカラフルな短冊がリビングを華やかにしていた。


清算をすませて車に乗り込み岩城は思い巡らせてみる。
短冊に書くのがなんだか恥ずかしいとは思いもしたが、お互いの書いたことを頭の隅に置いて、一つずつ叶え一年を過ごしていくのは楽しかった。
この数年は仕事が立て込み七夕飾りがリビングを彩ることが無くなっていた。


『最後に香藤が書いた短冊は…なんだったかな。』


小さく呟き岩城は、車のキーを回し自宅に帰った。


『ただいま。』


飲み物をとろう冷蔵庫に手をかけると、ハートのマグネットでメモがとめてあった。


「岩城さんへ
俺の愛情たっぷりの夕飯は冷蔵庫の中にあるから温めて食べてね。
今日の野菜は親父からのだから、いつもより美味しいはずだよ。
俺は深夜になるから先に寝ててね。
愛してるよ。
香藤」


冷蔵庫からペットボトルを取り出しながら、メモを外す。


『メールや電話が多い香藤からのメモは…アイツからの貴重な手紙みたいだな。』


岩城は、ソファーに座り口を潤しながら、メモを読み直した。


『手紙…………』


ふと岩城は思いつき、メモとペットボトルをテーブルに置くと香藤の部屋にむかった。
香藤の部屋に入り、香藤が岩城コレクションとしている棚を見渡す。


『確か…この棚にあったはず……。』


香藤の字で書かれた整理箱の分類シールを目で追うと「七夕」と書かれているのを見つけた。
その箱を取り出し開けると、小さな袋に年号別に別けられ短冊が綺麗に入っていた。最近の袋を取り出し短冊を床に並べる。自分の短冊・香藤の短冊、一枚ずつ目を通す。


『これだ。』


手にしたのは、さきほど頭に浮かんだ短冊。


「岩城さんから523!!」


短冊に書かれた「523」の意味がわからず、何もできなかった香藤の願い。
短冊の内容を頭に入れて、袋にしまい箱を元の場所へもどし、自室へむかった。
手帳のメモスペースに短冊の文章を書き


『「523」…?う~ん。23………たしか23日は「文の日」とかいうのがあったな。短冊を見た年に、それを思いついたんだが、5がある意味がわからずそのままにしていたんだが…?』


苦笑して手帳を指で弾く。ロケに出るまでにクリアして香藤を喜ばせやろう。


『とりあえず、明日からだ。さて、晩飯食べて寝るようにするか。』


手帳を閉じて階下へむかった。
  1. 2015/07/05(日) 21:34:18|
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