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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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春抱き★華がつなぐ愛

『はい!カット!!お疲れ様でした。』


監督の声がスタジオに響く。
岩城は、共演者・スタッフと挨拶をかわし


『終わりましたね。長期の撮影お疲れ様でした。



清水からねぎらいの言葉をもらい


『いい共演者・スタッフに恵まれて、なんだか…あっという間だった気がしますね。』


そう答え、清水から上着を受け取り身繕いをすると、改めて監督へ挨拶するため歩みよった。


『監督。この度は、いい作品に携われる機会をつくって頂きありがとうございました。』


岩城が手を差し出すと


『いやいや。僕こそ感謝するよ。岩城さんのおかげで、僕が考えていた以上の作品ができたよ。忙しいとは思うけど、今後とも宜しく頼むよ。』


固い握手を交わし、清水とともにスタジオを後にした。
清水は車を運転しながら、後部席でメールをうっている岩城に


『今日は、このままお花屋さんにむかいましょうか?』


少し悪戯っ子ぽく聞いてみる。


『えっ?!あっ…。』


岩城は少し慌てて顔をあげた、ミラーごしに見た岩城の頬が赤らんでいた。
その姿を見て何年たっても、変わらない本当に真っすぐな綺麗な心をもった人だと清水は思った。


『会社の方は、私がチェックしておきますから、このままお花屋さんによって、ご自宅へお送りしますよ。』


『いいんですか?清水さん。』


『大切な日ですから、少し予定より遅くなってしまいましたし…早めにお送りしないと心配されるでしょうしね。』



ますます赤みがましてくる岩城を見て、クスクスと清水は笑った。


『すみません。ありがとうございます。』


岩城が頭を下げると


『いえいえ。』


少し降り出した雨の中、深夜まで開いている花屋にむかった。
花屋から出てきた岩城は、大きな花束を左手に、上着の中へ右手を入れて車へ戻ってきた。
後部席へ差し出されたタオルを花束を下ろして受け取り、濡れた髪や顔を拭く。


『本当に気のきくマネージャーで助かりますよ。』


タオル洗ってかえしますね。と言い花束の上に置くと、上着に隠すように入れていた右手をだし


『日頃の感謝の気持ちです。』


清水に差し出されたのは、これからやってくる夏を思わせる向日葵をメインにした鮮やかなミニブーケ。


『まぁ!可愛らしいお花。いただいていいんですか!香藤さんに、嫉妬されませんかね?』


ありがとうございますと礼をし、ミニブーケを助手席へ置いた。


『清水さんに嫉妬なんて…。いつも清水さんのおかげで、仕事が入ってもこの日は早く帰れるのですから、香藤も感謝してますよ。』

岩城から礼を言われ、清水は時間を確認し


『あら、お二人の時間を減らしてはいけませんね。



清水は車を、岩城の帰りを待っている香藤のいる家へ走らせた。




『ただいま。香藤。』


玄関ドア開く音に、リビングから走りでてきた香藤


『お帰りなさい。岩城さん。てっきり、帰ってこれないかと思ったよ。』


出迎えた香藤が言う。


『あぁ、清水さんの配慮で早く帰ってこれた。』


そう言うと少し雨で濡れて、キラキラと輝くバラの花束を両手でかかえ


『香藤、誕生日おめでとう。』


差し出された花束を受け取り少し涙ぐむ香藤。


『ありがとう岩城さん。うれしいよ。』


ギュッと花束を抱きしめ、素足で降り、岩城の髪に額に頬にキスをする。幸せそうにキスの雨を受けていた岩城が


『他に用意できなくて悪かったな。』


ポツリと言うと


『忙しいスケジュールの中、帰ってきてくれたことが最高のプレゼントだよ。』

岩城の手を引きリビングへむかう。
食卓には夕飯が並べられており、香藤の手作り食事の美味しそうな匂いに、撮影中ほとんど食事がとおらなかった岩城のお腹がなった。


『お腹すいたね。ちょっとだけまっててくれる?岩城さんからの花束を花瓶にいけるから。』


そう言ってリビングを後にし、花瓶を抱えた香藤が戻ってきた。


『この辺りにしようかな?』


食卓からでも眺めれる位置に花瓶を置くと


『お待たせ。ご飯たべようよ。岩城さん。』


『お前の誕生日なのに、なにもかもさせて悪いな。』

『いーの。岩城さんが帰ってきてくれたんだから!』

罰が悪そうに立ったままで、なかなか座らない岩城を座らせ


『いただきます。』


香藤が手を合わせて箸を手にすると、岩城も手を合わせ箸を手にし、みそ汁を口にした。


『んっ。。。帰ってきたって思えるよ。』


『そう?俺の味…忘れてなかった??』


『忘れるか…。しかし本当に違うもんだな。仕出しとお前のじゃぁ。』


岩城の仕事疲れからくる食の細さを考えて、栄養バランスを考え少しずつおかずが並べられている皿から、だしまき卵を口にして


『また、腕をあげたな。』

岩城は香藤を褒める。


『こないだロケしたところの大将さんが、岩城さんのファンでさぁ~。岩城さんが、だしまき卵が好きなんだって言ったら、空き時間に美味しくなるコツを教えてもらったんだ。よかった習得できて。』


ニッコリ笑う香藤に


『他人に言ったのか?だしまき卵が好きって、まるで子供みたいじゃないか。』

少し怪訝な顔をする岩城。

『ん~。そう思われなかったみたいだよ?大将さんね「お母さんがお料理上手な方だったんですね。」って言ってたし。実際、俺もオムレツ作るより、だしまき卵の方がコツがいると思う。それだけ岩城さんを愛していて、美味しいものを食べさせてあげたいってお母さん頑張っていたんだなぁと思うよ。』


香藤の言葉に、幼い時の食卓が蘇る。寡黙な父、旧家の妻として忙しいのに、久と一緒に手作りの料理を毎日怠らなかった母…。そんな母の姿を思い出し、その母に感謝の一言が言えなかった後悔の念に心がくもり、うつむき箸がとまる。
それを見ていた香藤は席をたつと


『ねっ、これ見て。』


香藤の差し出したスマホには、可愛らしい鉢に植えられた紫陽花(未来)が華をつけていた。


『無事に咲いたんだな。』

岩城は嬉しそうに笑った。

『今朝、お袋から届いたんだ。「去年、岩城さんが挿し木して分けてくれた紫陽花(未来)が無事に華をつけたよって。優しい息子が増えて嬉しいって、岩城さんに本当にありがとうと伝えてね。」と、メールのあとに電話がかかってきてさぁ。俺の誕生日なのにさぁ。俺にはお祝いの一言もなしだよぉ。』


少しふて腐れたように言う香藤に岩城は


『でも、誕生日に電話で報告してくれたのなら、この紫陽花(未来)が咲いた喜びを、お前と共感したかったからじゃないか?』


『んー。そうなのかな?』

スマホをいじりながら、まだ不満げにしている香藤に

『ほら、紫陽花(未来)の花言葉…強い愛情・家族の結び付き・一家団欒だっただろう?お前のことを、いつも気にかけているから、メールだけじゃなく、電話もしてくれたのだろう。』

岩城が優しくそう言い香藤の髪を撫でる。


『じゃあ、お袋は今までよりさ、岩城さんとも家族として結び付きが深くなったよと伝えてくれって俺に言いたかったのかな?』


『ん?どこからそんな考えになったんだ?』


今度は岩城が不思議そうな顔をする。香藤は岩城の頬に手をそえ


『岩城さんが愛情こめて挿し木して育てた紫陽花(未来)をもらったとき、お袋ホントに喜んでいたんだ。岩城さんから託された紫陽花(未来)が華をつけたら、きっと本当はこう言おうと思っていたんじゃないかなぁって思うんだ。』


『どんな風にだ?』


『今まで義理の息子と思って接していたけど、息子と思って接していきますから、お義母さんというよりお母さんとして遠慮なく接してくださいね。ってさ。でも、華が咲いたのが嬉しすぎてうまく言えなかったんだろうなって思うんだ。』

岩城の頬を両手で包みこみ、優しく見つめながら香藤は続ける。


『ほら、花言葉の家族の結び付き。お袋、花言葉とか調べるの好きだからねー。だから、岩城さんといままでより距離が短くなった気がしたんじゃないかな?だから、たまにワガママ言ってやってよ喜ぶだろうからさ。』


クスクスと笑って岩城の唇にキスをする。
香藤の唇が離れていき、岩城は香藤を抱きしめ耳元で

『なんだか…お前の誕生日なのに、俺がたくさんプレゼントをもらってしまったな。』


岩城が申し訳なさそうにしているのかと思い、体を引きはがし岩城を見ると、目元に涙を浮かべ岩城は嬉しそうに微笑んでいた。


『そう?俺は嬉しそうな、その岩城さんの笑顔が最高のプレゼントだよ。ありがとう。今年も素敵な一年を過ごせるよ。』


額をつけ見つめ合い、窓を優しくたたく雨のように、優しく甘く二人の唇がいくども重なっていった。





……………………………


☆補足☆
今回のは紫陽花(未来)が満開だった時に見て、『綺麗だ。』と言った香藤くんのお母さんのために、岩城さんが挿し木して根元が安定したころにプレゼントしたという過去設定ありで書きました。
紫陽花は華が咲いた時期に挿し木で、増やすことができるそうです。
ちなみに、春抱き邸の紫陽花(未来)は根元が大きくなりすぎ鉢に入らないため、庭に植え替えされていることになっています。
二人の愛情を受けてスクスクと大きくなっていますよ。


わが家の十年以上前に、庭に植え替えた紫陽花は、ほったらかしにしていたら、ついに私の身長こえました(笑)植物の生命力すごいな。これ…手入れどうしたらいいのかしら?
庭には、私の背より高い紫陽花が数種類あります。それぞれが雑草だらけのなか華をつけはじめました。


紫陽花(未来)に似た紫陽花もあります。
購入した時は可愛い鉢植えだったはずが、いまは膝くらいまであります。こちらは今年5月に咲き始め、今は紫に華が染まりはじめました。 本当に一年通して華が色が変わります。


ほとんど手入れがいらなくて、お花を育ててみようと思う方にはオススメです。ただ、最近は気候がおかしいせいか、咲き終わったあとに、また秋に咲く紫陽花もいまして…びっくりしています。





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  1. 2015/06/09(火) 23:00:05|
  2. 春抱き★紫陽花テーマ
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これからも変わらぬもの

仕事を終えて事務所へもどりスケジュールを調整している金子を待ちながら、香藤が雑誌を読み休憩していると、調整を終えた金子から6月に入り届くようになったファンからのプレゼントと、鮮やかな紫陽花の鉢植えを渡された。


『香藤さんへ届いたファンの方からのプレゼントです。こちらの紫陽花は社長からです。』


『はぁ?社長から俺に、珍しいじゃん………で、紫陽花…??』


手渡された紫陽花は白い花弁のフチが赤く色づき可愛らしい花だった。茎に品種や手入れの仕方が書いてある札がついていた。


『未来かぁ。いい名前だねぇ綺麗だし。ただ俺に手入れできるかなぁ。』


少し困り顔で品種名を読みながら、手入れの仕方へ目を通すが、植物の手入れをしたことがない香藤の眉間にシワがよる。。。


『一度、持ち帰られて手入れ無理そうでしたら事務所で手入れしますよ?社長もそうすればいいと言っていましたから。』


金子は困り顔の香藤に助け舟を出した。


『うんじゃぁ、そうするよ。俺へのプレゼントだけど、岩城さんのほうが喜びそうだ。』


『そうですね。岩城さん、お花好きですよね。』


プレゼントの持ち帰りのまとめをを手伝いながら金子が答える。
いくつかの袋のプレゼントを持ち


『では、香藤さんお送りします。』


『ありがとう。』


香藤は紫陽花の鉢植えを抱えて立ち上がった。
家へつくと明かりの付いた玄関へ紫陽花を抱えて香藤がむかう後ろを金子が袋を持ち歩く。
玄関をあけ香藤が紫陽花を置き、金子からいくつかの袋を受けとっていると、物音に気がつき岩城がリビングからでてきた。


『ただいま。岩城さん』


『香藤、おかえり。すごい荷物だな。金子さんお疲れ様です。』


岩城は金子に会釈をした


『こんばんは、お疲れ様です。岩城さん。では、香藤さん明日は昼に迎えにきますので、ゆっくり休んでください。失礼します。』


ペこりと頭を下げて金子は玄関から去っていった。


『運ぶの手伝おうか?部屋に運ぶか?』


袋を手にとる


『いや、リビングの隅でいいや。明日ババッと片付けるよ。』


そうかと岩城は返事をし、袋を手にリビングへむかっい、後ろを歩いてくる香藤のため扉を開けて待っていた。
岩城は袋をリビングの隅に置き、香藤はテーブルに紫陽花を置いた。


『紫陽花もファンからか?綺麗だな。』


『これは社長から。こんなの貰うとは思わなかったよ。綺麗だけどね。手入れできそうになかったら、明日また事務所持っていって、スタッフに手入れしてもらうことになっているんだ。』


花弁をなでながら貰った説明をする。
岩城もフチの赤い白い花弁をなでる。


『手入れの仕方とか書いてあるだろう?』


『あっ、さっきこの鉢の根本に……』


香藤が説明書を渡すと、岩城は説明書に目を落とす。


『ほぉ、色が変わるのか…』


『へっ?色が変わる?』


そんなこと書いてあったかなぁと香藤は首を傾げる。岩城は、花弁を指でなぞりながら再度説明書に目を通す


『うん、そんなに手入れは大変ではないな。俺が手入れしよう。』


『岩城さんに、負担にならないならいいんだけど。。。』


心配そうに香藤が岩城の顔を見る


『いや、手入れは本当に簡単だから大丈夫だ。夏にかけて、この花弁がグリーンになり、夏を越え上手に持たせるとワインレッドに変わるそうだ。』


『へぇー。でも、なんでこんなプレゼントなんだろ。しかも色が変わっていくなんて…まさか俺達に心がわりしろって意味かな!?』


ちょっと社長への怒りがこもった顔に変わる。


『いや…そうではないな。逆に俺達を応援してくれているようだ。』


『なんでわかるの?岩城さん。』


少し苛立ちながら香藤が説明書を手にしている岩城の手を掴む


『ほら、ここを読め…花言葉が書いてある。』


説明書の裏を見せる


『花言葉…強い愛情・家族の結び付き・一家団欒』


香藤は花言葉を読み上げた。


『なっ、理解して応援してくれているんだ。お前が仕事をしていくうえで、1番大切なバックグランドが何かをな。』


『あの仕事の鬼の社長が…』


思わず香藤は…ウルウルッとしてしまった。


『素敵な誕生日プレゼントだな。』


『ホンット…』


香藤の目元の涙を岩城がキスですいとり耳元で囁く。

『少し早いが…HAPPY BIRTHDAY…』


愛おしげに香藤の頬や唇にキスの雨を降らす。


『岩城さん、ありがとう。』


お返しにと香藤から少し深いキスが岩城にプレゼントされ見つめ合い幸せだと微笑む



『ねぇ、岩城さん。この紫陽花の手入れお願いできるかな?花弁の変化を二人で見たいな。』


『あぁ…大切に育てよう。』


鮮やかな紫陽花を二人で優しく見つめた。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
香藤くんHAPPY BIRTHDAY~ラブ度低くてごめんねー。
素敵なお誕生日を!!
  1. 2012/06/06(水) 22:32:05|
  2. 春抱き★紫陽花テーマ
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