couler-de-source

新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

春抱き★消えゆく灯しを受け継ぐ者…4 完

その晩の食卓は、店長の話で盛り上がり、珍しく兄も笑顔が多く


「たまには、市の活性のために商店街に顔をだすか。」


箸を置き、一人呟くように言い席を立ち部屋を出ていった。
それを確認して香藤が岩城に耳打ちする。


「お兄さんが笑顔で、ご飯食ってるの初めて見たかも。。。」


「確かに、俺も久しぶりに見たな。なんだかんだ兄貴も店長さんに世話になっていたから、気になっていたんだろうな。」


久子が淹れてくれたお茶を飲みながら答えた。


「なんか…こういう新しい始まりっていいね。店長さんも遣り甲斐あるし、皆が笑顔になるっての。」


「そうだな。」


湯飲みを置き、皆に挨拶をし部屋に戻った。
部屋の隅に、明日の帰宅にあわせて、まとめた荷物を確認しながら


「あ~。明後日から仕事かぁ~。」


「情けない声で言うな。」


「ついね。だって、居心地いいもん。」
香藤が、まっ、一番居心地いいのは岩城さんがいる俺たちの家だけどね。ふふ、と笑う。
その姿を見て


「なぁ。香藤。そんなに居心地いいんなら、役者としてスポットライトを浴びなくなったら、こっちで演技でも教えながら暮らすか。」


なにげに言った岩城に香藤は顔面崩壊させながら飛びついた。


「すげぇ。もー。鼻血もんのプロポーズ。たしかに、その提案めちゃいいけど…」


香藤は岩城の肩を掴み真剣な眼差しで


「その前に、俳優・岩城京介の名前を世界に刻まなきゃ。俺も負けずに名前が刻まれる俳優を目指すよ。」


役者魂の炎が揺らめく香藤の瞳に


「負けないぞ。」


すっと役者の岩城京介の目になった岩城は、肩を掴む香藤の手をとり明後日からの役者としてライバル宣言を受け取り真剣な眼差しで握手をした。
ぷっと、どちらとともなく吹き出し、恋人の二人もどり額をよせ微笑む。




最初は苦手なヤツだった
次第に目が離せなくなり
ふと振り返れば共に歩くようになっていた
いまは、最高のパートナーそして永遠のライバル
この先も
変わらず共に歩む
誰にも譲らない
誰にも邪魔させない
俺たちの生き方
永遠に






§§§§§§§§§§§§

こちらの話は以前単発で書いて、ある日突然もう少し書きたいなぁと思って、半年くらい前に書き始めたお話です。
書き上げたいと思いつつも、バタバタとしてしまい放置状態でした。
このところ皆様のSSに刺激され、なんとか読める?カタチまでにできたと思います。
文面として、おかしな部分が多々あるかと思いますが、そこはユルーイ目で見てやってください。
お付き合いありがとうございました。
スポンサーサイト
  1. 2017/01/27(金) 16:49:52|
  2. 春抱き★消えゆく灯を受け継ぐ者
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春抱き★消えゆく灯しを受け継ぐ者…3

温かい珈琲を飲みながら店内の本棚に並ぶ本を、ゆっくりと眺めていく。
ところどころ表紙を見せるように陳列され、手書きのPOPが添えてあり用紙の形も字も彩りも全てことなるのに気がついた。


「店長さんの字だけじゃないな。」


ポツリと呟いた岩城に


「気がつかれましたか?お客様が、こちらへ置かれた本は、持ってこられたお客様がPOPを書かれるんですよ。カウンターにはお薦め本情報ノート。そして…」

久子は立ち上がり岩城と香藤の関連書籍の前に歩いていき、写真集の隣に立て掛けてあるノートを手に取り

「こちらは、京介ぼっちゃまと香藤さんのファンのメッセージノートです。」


ノートの表は二人の雑誌を切り抜いたもので鮮やかに飾られていた。


「おっ。みんな俺達のことよくわかってくれてるね!」


そう言い久子の側に行き香藤はノートを手にする。岩城はノートを見て思わず口にしていた珈琲を吹きそうになった。


「おまっ…。よく…そんな平然としていられるな。」

「えっ?なにが?いまさらでしょ。岩城さん。俺も、これくらい写真デコろうかなぁ~!」


香藤が手にしているノートの表紙は、岩城と香藤の雑誌の切り抜きや可愛らしいハートやリボンでコラージュされていた。


「綺麗でございましょう。」

久子の言葉に


「器用だよね~。ここなんて、岩城さんが俺に飛び込んでくるような風にしてあるよ。」


香藤が指さすところには、腕を空へ伸ばすようにしている香藤の腕の中へ岩城が飛び込んでいくように飾られていた。


「雑誌の切り抜きを、うまいこと使って…すごいなぁ~。」


パラパラとノートをめくると、ドラマの感想や応援メッセージで埋めつくされている。


「おっ、これ凄い!!」


思わず目をとめたページを開いたまま席に座りなおし岩城に見せる。
ノートを見た岩城が


「へぇ。。。たしかに凄いな。鉛筆だけで、こんな綺麗に書けるものなんだ。しかも、この背景??子供の時に凧上げしに出かけた草原にているなぁ。」


そのページには、自然あふれる草原を二人が寄り添い歩いている姿が描かれていた。


「その場所ですよ。今も変わらず緑ゆたかなまま、皆に愛されているやすらぎの場所ですよ。昔と違って色々と厳しくなりましたので凧上げはできなくなりましたが、きっとお忙しい二人が、ゆっくりできることを思われたのでしょうね。」

久子の言葉に


「岩城さんの思い出の場所なんだ!今回は無理だけど…次に来たときは、お弁当持ってさぁ~。みんなで行こうよ。」


「まぁ、それは楽しみができました。」


嬉しそうに笑う久子の姿を見て


「そうしようか。」


岩城も答えた。
机に広げたノートを3人で見ていると


「おっ、みつけたかい。」


店長が戻ってきた。


「このノートはファンの子の提案なんだよ。つい…昔よく岩城くんが来てくれていてねとこぼしちゃって…」


気まずそうに店長が岩城に話す


「なんでもファンの方は、ここは岩城さんの聖地?とおっしゃいます。」


聖地の意味があまり分からないような表情で続ける久子に


「あぁ、応援する人のゆかりの場所や撮影に使われた場所を聖地って言うんですよ。その人が好んだ場所や景色を眺めて同じ空間にいることで改めて好きな気持ちを実感するというか…嬉しい気持ちになる。そういうのを聖地巡礼というんですよ。で、来れた喜びを伝えたくて残したくてノートができたのかなぁ。」


香藤は久子に説明しながらノートをめくる。あきらかに地元客とは思えない書き込みもチラホラ見られる


「店長さん。恥ずかしい話とかしてないでしょうね?」


岩城が心配気に聞くと


「そこは大丈夫。役者になりたくて読書熱心な青年だったと話してるだけだよ。話す内容は気をつけてるさ。ま、香藤くんには何でも話してもいいよね。」


「え!?なに?どんな話し?」

身をのりだす香藤の肩を岩城が話を遮るように掴む。それを目の端にいれながらも店長は続ける。


「ん?『なんで、僕の本とお兄ちゃんの本は違うのってね。同じのがいいって。』久子さんに手をひかれ絵本を抱きかかえて来たよね。たしか幼稚園のころかなぁ~。」


「えぇ。覚えております。まだ漢字が読めないのに同じ本にしてもらうんだと頼まれて連れてきましたね。 」


「可愛い~。で…店長さんはどうしたの?」


「本には楽しむ順番がある。お兄ちゃんもその本をたくさん楽しんで、それから少しずついろんな本を楽しめるようになった。だから、まずその本を楽しんで、僕に楽しかったところをたくさん教えてくれたら、次の本を僕が選んであげる。ちょっとずつお兄ちゃんのように本を楽しむことを覚えようってね。」


「それで?」


「あぁ。それからは早かったなぁ。小学生になるとあっというまに児童書を読み、高学年になると文芸書も読みはじめたからね。」


「へぇ~。読書家岩城さん誕生秘話じゃん。岩城さん情報ゲット~!!」


香藤が岩城の幼い頃の情報に嬉しそうにする傍ら岩城は恥ずかしそうに頭をかかえていた。
それからしばらく四人で話に花が咲き、店長のお腹が鳴る音でお開きになった。

「今度来るときは、貸し切りにするから連絡してくれよ。みんなで酒でも飲みながら本談義でもしよう。」

店長はポケットから名刺をだすと岩城に渡す。


「ありがとうございます。楽しみにしています。」


「うげっ、じゃぁ…俺も今より本読まないとやばいね。うわぁ~俺…苦手なんだよね、本選ぶのぉ~。」


後半、文芸書談義になり途中でついていけなくなった香藤は焦りぎみに答えた。

「香藤くん。そこは心配しなくても、岩城くんが読んだ本を読めばいいだけだよ。なんせ岩城くんの本のセレクトは外れないからね。」


店長さんは香藤の肩をポンとたたいた。


「あっ、そうか!じゃ、岩城さんよろしくね。」


「途中で放棄しないのなら今夜からでも貸すぞ。」


いたずら心を覗かせる岩城の笑みに


「あっ…いや…東京帰ってからでいいです。ほら、帰って夕飯にしよう。俺、お腹すいちゃったよ。」


両手をふりかざし香藤のあわたふためく姿に皆が笑い

「そうだな。本当に今日はありがとうございました。」


岩城が店長に頭を下げ


「あぁ、また待ってるよ。応援してるから。」


握手を交わして店を後にした。




  1. 2017/01/27(金) 16:46:05|
  2. 春抱き★消えゆく灯を受け継ぐ者
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春抱き★消えゆく灯しを受け継ぐ者…2

秋も近づく夏の終り。
遅めの夏季休みを岩城の新潟の実家で過ごしていた。

「これから久子さんと買い出しに行くから、岩城さんも一緒に行こうよ。」


階下から聞こえる香藤の声に、岩城は読んでいた本を机に置くと立ち上がると、日焼けだのなんだのと口うるさく香藤に言われるまえにと、帽子・サングラス・薄い長袖シャツを羽織って部屋を出た。


「どこまで行くんだ?町まで行くなら車だすぞ。」


香藤に聞くと


「商店街までだよ。散歩かねて歩かない?」


「そうだな。日も沈んできたし、そうするか。」


下へ降りると久子が玄関で待っていた。


「お待たせ。久子さん。」


「京介ぼっちゃまと一緒に買い物なんて、いつぶりでしょう。」


久子は嬉しそうに笑う。


「本当に、小学校いらいですかね。」


3人で沈みはじめた夕日を眺めながら、ゆっくりと商店街へむかう。

ひさしぶりに訪れた商店街。シャッターがしまる店が幾つかあるなか、幼い頃から、変わらぬままの店から明るい話し声がもれる。
久子が買い物をしに店に立ち寄るたびに


「おや、岩城くんじゃないか?これ、食べな。」


香藤が手にする買い物袋へサービスだと品を入れる。

「お久しぶりです。ありがとうございます。また来ますね。」


立ち寄るたびに繰り返される会話。


「岩城さん人気者だねぇ~。」


香藤が膨らんだ買い物袋を片手に岩城に話しかけた。

「京介ぼっちゃまは、この町の誇りですから。」


久子は自慢げに香藤に答えた。


「何もない…この町のから立派な俳優さんが育ったと皆さん喜んでいます。そして京介ぼっちゃまの支えになってくださってます香藤さんのファンも多いんですよ。ですから、その膨らんだ袋はお二人様への応援ですよ。」


「なんだか嬉しい重みだねぇ。」


香藤はニヤケタ顔で久子に返す。


「おい!香藤。顔がゆるんでるぞ。久子さん、この先はもう閉まっているはずですが…。」


商店街の奥へ奥へと歩みを止めない久子に声をかけた。
この先には、岩城が通いつめた書店があるだけだ。
その書店も久子からの手紙で閉店の知らせを受けた。


「ぜひ、お帰りになられる前に見ていただきたくて、行きましょう。」


岩城は、もう記憶にしかない書店の今の姿を認識するために久子が案内してくれるのだと、ややうつむきながら歩いていくと、店から灯りがもれている。


「着きましたね。ちょっと休憩していきましょう。」

久子がドアを開けカランカランと鈴が響く店の中へ入っていく、誰もいない店内に戸惑いながら岩城と香藤も中へ入る。
店内は柔かな光と穏やかな音楽、壁一面は本で埋め尽くされ、カウンターと小さなテーブルが3つ。


「この席にしましょう。」


久子が入り口から2つめの椅子に座ると、岩城と香藤は壁を背に久子のむかいあうように座り、ここは、どういう店でと聞こうとしたところへ


「いらっしゃいませ。」


奥から現れた初老の男性は来店客に目を丸くした。


「岩城くん!!」

「店長さん!!」


岩城は男性を見て驚き立ち上がり、初老の男性はカウンターを飛びだし岩城に駆けよった。


「いやぁ~。ひさしぶりだねぇ~岩城くん。立派になって…。」


嬉しそうに岩城の手を握る店長の目には涙が浮かんでいた。
久子は二人を嬉しそうに見ていた。急に現れた初老の男性にキョトン眺めていた香藤が


「あー!あの書店の写真の人!」


「そうでございます。閉店されたあと、しばらく休まれたあと…地元の憩いの場になればと、書店喫茶を始められたんですよ。」


久子の説明に岩城は店内を改めて見回した。
棚ごと揃えてある本がことなる。絵本・学習の本・文芸書・生活…あらゆる本で溢れている棚


「書店喫茶なんて、かっこつけてるけど、ただの私の自己満足さ。どうも本に囲まれていないと落ち着かなくてね。あぁ、いま珈琲いれてくるよ。」


岩城を椅子に座らせカウンターの中へ戻った。


「こちらの本は書店の時の物もありますが、店長さんが購入されて並んでいる新しい本もあるんですよ。お茶を飲みながら本に触れてもらい、本の楽しさを感じてもらおうという造りですよ。」


「へぇ~。読んでいいの。」

「えぇ、休日は本を読んでいる方や勉強している方で、いっぱいですよ。」


久子が説明していると店主が珈琲を運んできた。


「お待たせ。若い女の子には、あの棚が人気だよ。」


店主が指差す自分たちの後ろの棚には、岩城と香藤の写真集が並べられていた。
写真集の下には、岩城や香藤が出演した作品の原作本がズラリと並んでいる。


「すごい…。」


香藤は感嘆し。


「なんだか気恥ずかしいな。」


岩城は照れくさそうに珈琲を口にした。


「何を言っているんだい岩城くん。君らの演技で、本なんってと笑っていた若者が、本の楽しさの虜になっているんだよ。」


店主は嬉しそうに話す。


「そうですよ。京介ぼっちゃまや香藤さんのドラマを見て、こちらで本をお読みになっていた若い方が、それをきっかけに、ご自分で本を買われたり、なかにはご自分で見つけられた本を皆様に知って欲しいと、ここへ持って来られる方もいるんですよ。」


「自分の我儘で始めただけなんだけど結果…みんなにいいことになって良かったよ。そこは岩城くんと一緒かな。」


幸せそうに微笑むと店主は、玄関にむかい【営業終了】の札をさげ看板の灯りを消して、今日は僕の奢りさ。ちょと奥で急ぎの本の整理してくるから何かあったら声かけてよ。と言って去っていった。


「だって…良かったね。岩城さんの俳優としての実力誉められちゃったよ!」


「あぁ…。」


香藤にポンと肩をたたかれた。岩城は小さく頷くと目頭を押さえた。
そんな二人を久子は穏やかに微笑んでいた。


  1. 2017/01/27(金) 16:39:17|
  2. 春抱き★消えゆく灯を受け継ぐ者
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春抱き★消えゆく灯を受け継ぐ者

受け取った荷物をテーブルに置きガムテープをはがし箱を開けると、米・野菜・保存容器の上に封筒が一通。





箱から一つずつ取り出し、保存容器の手書きシールを確認して冷蔵庫へ入れ、米・野菜を箱ごとキッチンの片隅に置き、封筒を手にソファーに座る。
封を開け手紙に目をとおし、手紙をテーブルに置き、ため息をつく。


『ただいま岩城さん。どうしたの?ため息なんかついちゃって。』


『香藤…おかえり。コーヒー入れるよ。』


立ち上がる岩城の顔に元気がない。


『あ、ありがとう。』


ソファーに座る香藤が、テーブルに置かれた手紙に気がつく。
コーヒーカップを手に戻ってきた岩城が香藤の隣に座る。


『久子さんから荷物が届いたんだね。』


香藤が言うと


『あぁ、お米と野菜あと漬物が入ってた。』


コーヒーを飲みながら岩城が答える。


『嬉しいね。久子さんの漬物おいしいんだよねぇ。手紙…何が書いてあったの?』


心配そうに岩城の顔を覗く香藤


『商店街唯一の書店が閉店するって書いてあった。』


岩城は手紙を手に取り香藤に渡す。手紙を読んだ香藤は


『確かに大型書店でも厳しいから、個人でよく今まで頑張ってたね。』


『あぁ、頑固だけど店長が選んで店に並べる本は、どれも面白くて外れがなかった。』


岩城は封筒から写真を取り出し香藤に見せる。書店の前で久子さんと並んで写る初老の男性。


『うわっ、堅物そのもの。』


香藤が声をあげると


『まぁ、たしかに見た目は怖いが、面倒見のいい話をよく聞いてくれる優しい店長だよ。俺も学生のころ本よく買いに行って、いろんな話をしたよ。』


『どんな話をしたの?』


身を乗り出す香藤


『うん?最初の頃は本の感想や興味がある本のこと、そのうち役者の夢も話してたな。』


懐かしむように外の景色を眺める岩城


『読んでおいたほうがいいと言って取り寄せた本を、気に入れば買ってくれればいいと貸してくれたりしたな。』


『えっ、貸す?』


驚く香藤


『常連には、よくやってたみたいだ。まぁ結局、読んで気に入って、後日、支払いに来ていたからな。一人一人の好みの把握がすごかったな。俺も店長の選んだ本は、みんな買った。』


『みんなに愛された書店なんだね。無くなるなんて、なんだか寂しいね。』


岩城が手にする写真を眺める香藤


『時代の流れだからな…』

岩城はため息をつき、写真と手紙を揃えて封筒に戻そうとして、写真の裏に見慣れない文字あるのに気がついた


【本の楽しさを岩城くんの演技で伝え続けてくれ。】


『店長さんの本を愛する気持ち…岩城さんが受け継いで、頑張っていかなきゃね。』


香藤はそう言い岩城の頬にキスをすると、送ってもらったお米と野菜で夕飯作るよとソファーを立った。


『俺の演技で、一人でも多くの人に本に興味を持ってもらえるように頑張るよ。』


岩城は目頭を押さえ、写真を封筒に大切にしまった。



………………………………
先日、いつも会社へ配達してくれる書店の店長さんから月末で閉店すると挨拶にみえました。私の住む地域では、小説から絵本まで、1番品揃えがいいお店で重宝していたので惜しいです。慣れしたしんだ書店が無くなるのは寂しいです。ネットで簡単に買えるとはいえ、たくさん並べられた本からページをめくり、一冊を選ぶ楽しさは書店でしか味わえない。はぁー、真剣に選びたいときは今後は県外書店に行かなきゃ(泣)
  1. 2014/10/20(月) 23:11:54|
  2. 春抱き★消えゆく灯を受け継ぐ者
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。