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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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MARIA4完

『じゃあ、撮影していきます。よろしくお願いします。』


カメラマンの掛け声を合図に岩城はポーズをとる、響き渡るシャッター音。
ソファーで、くつろいでいる姿を撮影をしているときに、岩城は香藤に貰ったネックレスのマリアメダイを手にする。
裏を見ると[Y.K LOVE K.I]と刻印がしてあり、香藤を思い出し愛おしく感じその刻印にキスをした。


『はーい。岩城さん、ありがとうございました。いいの撮れましたので、終了です!お疲れでした。』


カメラマンが終了の合図をし、周りのスタッフが片付けを始めるなか、岩城はカメラマンに歩み寄と、慌てて画像の確認の用意を始める


『ありがとうございました。今回の写真の選択は雑誌側に任せてありますので、確認は大丈夫です。お疲れ様でした。』


カメラマンに声をかけ、清水からコートを受け取り自宅へとむかった。




帰宅すると香藤が迎えにでた


『お帰りなさい、岩城さん。』


『ただいま、香藤。早かったんだな。』


『うん、岩城さんコート』

『ありがとう。』


『先に座ってて、コーヒーいれてくるよ。』


コートを吊すと、コーヒーを持って、岩城の隣に座った。


『思っていた以上にネックレス似合ってるよ。』


香藤がコーヒーを渡しながら岩城に言うと


『このマリアメダイの裏にメッセージが刻んであるんだな。お前に、告白されている気分になって…恥ずかしかったけど、愛されてるんだなぁって思えて嬉しいよ。』


コーヒーを受け取りながら岩城が答えると、香藤はコーヒーをテーブルに置き


『あっ、メッセージ気がついた?俺は何年たっても岩城さんにトキメキ続けるからね。岩城さんも俺にずっとトキメイテね。』


岩城の手をとりチュッとキスをする


『……ばか…そんなの…わかってるくせに…』


照れて頬を染める岩城


『ふふっ可愛い岩城さん。あっ、でも気がついたのはメッセージだけなんだ。』

少し悪戯っ子ぽく笑う香藤に


『なんだ?ネックレスに、まだ何かあるのか?ストーンの意味とかか?ストーンの意味とかは、わからないぞ。』


岩城はネックレスを手にして首を傾げる


『まぁ、ストーンも理由があって、それを選んだんだけどね。マリアメダイをよく見て。』


言われたように岩城はマリアメダイを掌にのせて見直すと、少し厚みがあるのに気がつき、小さなくぼみを見つけ指をひっかけるとマリアメダイが開いた


『えっ…これ…』


マリアメダイの表には今の香藤の笑顔の写真、裏には草加役のオーディション時の香藤の写真があった。


『岩城さんが惚れ続ける俺と、岩城さんが俺なんだけど俺以外の男にトキメイタ写真。』


写真を説明し香藤は自分のマリアメダイを開いて見せる


『俺のは…1番最初にトキメイタ岩城さん、そして1番守りたい岩城さん。』


香藤のマリアメダイの表には、出会ったばかりの頃の岩城の写真、裏には安らかな寝顔の岩城の写真があった。


『いつ…そんな写真…』


自分の寝顔の写真に驚く岩城さん


『怒らないでよ。こうしておけば、いつも岩城さんと一緒にいれるし…俺にとって、ホントに出会えたことが奇跡のマリアなんだ。』

岩城の頬をはさみ紅い唇にキスをする


『わかった…香藤。いいか言っておくが、俺にとってもお前は出会えことが奇跡だ。お前に出会っていなければ、こんな幸せはなかっただろう。ありがとう愛してる。』


優しい瞳で香藤を見つめる岩城


『俺こそ…ありがとう岩城さん愛してる。』


重なる唇…緩やかな時間が流れていく…幸せな日々がこれからも続きますように……




††††††††
後日発売された、インタビュー雑誌は、表紙にマリアメダイにキスをする岩城の写真、裏表紙にはマリアメダイを軽く唇にくわえ満面の笑みの香藤の写真が使用されていた。
数日で完売となった。
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  1. 2013/12/30(月) 22:48:38|
  2. 春抱き★MARIA
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MARIA3

仕事の準備を部屋でしている岩城の様子を見にきた香藤が声をかける


『岩城さん、服決めた?』

『あぁ。』


クローゼットから黒のタートルネックニットとスリムデニムを取りだした。


『普段着のままでの撮影って、あまりないからな…』

『まぁねぇ。この前のインタビューのテーマが家族や夫婦のだったよね。写真も普段のスタイルを取りたいってことだから、スーツじゃあ固いしね。』


取り出した服をみて、岩城さんらしくていいんじゃない?と答えながら香藤は岩城のクローゼットを覗き


『でも、少し俺のティスト入れていい?コートは、これで…靴はどうしようかなぁ~。スニーカーは?』


プレゼントしたミリタリーコートを取り出しながら聞く


『あるにはあるが…だいぶ履いてないから、痛んでると思う。』


『じゃぁ、ちょっと待っててね。』


岩城の部屋をでた香藤は靴箱と紙袋を持って戻ってきた。


『はい、岩城さん。』


渡された箱を開けると、赤いライン入り白のスニーカーが入っていた。


『あとは、カジュアルすぎないように、これで色を入れてと…スタイリッシュに…』


床に置かれたタートルネックニットの上に、紙袋から赤いストーンロングネックレスを置いた。


『これ、お前がよくしてるヤツの色違いだな。』


赤いストーンロングネックレスの中央にマリアメダイがあり、その少し先にロザリオが付いている。


『この前、新しく買ったんだ。俺はこの色でね。』


まだらな茶色のような黒のようなストーンロングネックレスを見せる。


『不思議な色だな。』


岩城が手にしてストーンをみる。


『似合う?』


香藤がネックレスをかける。


『うん。似合う。それで撮影するのか?』


羽やロザリオが描かれたハデメのトレーナーに、ダメージデニム。


『そうだけど?ダメかな?』


『いや、香藤らしくていいと思う。それで…俺のティストはどこにあるんだ?』


クスっと笑いながら岩城が聞くと


『うん?これ!』


香藤が指さすところには、デニムのベルト通しのバンドに以前、岩城がプレゼントしたスカーフタイが結ばれていた。


『スカーフタイに、そんな使い方があったか…』


『首に巻くのもいいけど、ネックレスが隠れてしまうからね。岩城さん服着替えてから行く?楽屋で着替える?』


時間を確認して香藤が聞く

『あぁ、そろそろ時間か。事務所での仕事もあるし、楽屋で着替えるか。』


クローゼットから鞄を取り出し、服や靴を確認しながら入れていく。


『じゃあ、先に行くね。』

『あぁ、気をつけて。』


岩城の頬にキスをし部屋を出ていった。香藤を見送り、岩城もスケジュールの最終確認をし終えたころ、清水が到着し仕事へむかった。。
  1. 2013/12/30(月) 22:47:10|
  2. 春抱き★MARIA
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MARIA②

岩城の腕の中で心地好い眠りから目が覚めた香藤は、そっと岩城を起こさないように岩城の腕を抜け出し足音をしのばせ自室にむかった。


机の引き出しからデジカメを取り出し寝室に戻り、穏やかな寝顔の岩城を撮影し、自室にデジカメを置きパジャマから着替えそのままリビングにむかった。


遅めの朝食を作り終えると、岩城を起こしに寝室へむかった。



『岩城さん。おはよう。』

穏やかに眠る岩城の唇にキスを落とす。


『~んっ…あ…起きたのか?』


少し瞼を擦りながら岩城は身体を起こした。


『俺のほうが、眠り込んでしまったな。』


苦笑する岩城に


『岩城さんは、昨晩遅かったんだから仕方ないよ。朝食作ったからさ、食べよう。』


『じゃぁ、着替えてくるよ。』


立ち上がり自室にむかおうとする岩城を静止し


『あー、そのままでいいよ。朝食終わったら、マッサージしてあげるからさ。』


『それもいいな。』


話しながら階段を下り、リビングのドアを開けると甘い香りがした。


『さっ、どうぞ。』


岩城の椅子を引いて座らせる。


『パンケーキ?』


少し怪訝な表情を浮かべる岩城。


『うん。大丈夫!食事用に甘さは控えてあるから。』


プレートに盛り合わせてあるオムレツやソーセージ、サラダ、パンケーキにのせてあるバターが溶けて甘い香りをただよわせていた。
キッチンからコーヒーを注いだカップを持って戻ってきた香藤が席につく。


『遅めの朝食だからねー。こーゆーのも、いいかなぁーって、作ってみたんだ。食べよう岩城さん。』


『いただきます。』


ナイフとフォークを手にしたものの岩城の感想が気になり手が進まず、岩城がパンケーキを口にするのを目で追っていた。
続いて、切ったオムレツを器用にパンケーキに乗せて口にする岩城。



『うん。美味い。ふんわりして…味も落ち着いていて、オムレツにも合うな。』

美味しそうに食べ進める岩城に安心し、香藤も食べ始める。


『洋介と食べたのは、デザートパンケーキだからねー。あの時は岩城さん大変だったね。』


岩城のロケ出張の前に洋子夫妻の都合により洋介を預かり遊びに出かけた際、行列にならんで三人で洋介が選んだクリームとフルーツたっぷりのパンケーキを食べたのだった。洋介の手前、岩城は笑顔で食べていたが、洋介を洋子夫妻に送り届け、帰りの車に乗った瞬間、笑顔の岩城は消え…胸やけのゲンナリした表情に変わっていたのだ。



『パンケーキのふんわりした食感は良かったんだがな。あの甘さには参ったよ。』



思い出して苦笑いをする岩城



『まぁね。あの時は、洋介が選んだのだからね。どーしても甘いのになるよね。あの店にも食事用のもあるから、今度デートで行こうよ。』


『いや……いい。』


『えぇー。なんでぇ~』




悲鳴をあげた香藤が残念そうな表情を浮かべ、食事が止まる。
食事を進めていた岩城は、それに気がつき。



『香藤。お前とデートしたくないと言うわけじゃないぞ。』



『あの店が混んでるから?』



『そうじゃない。あの店より、このパンケーキの方が俺にとって美味いからな。』


パクリと最後の一口を口に運び美味しかったと、幸せそうな笑顔をむける岩城に


『かぁ~~~~。岩城さんいつからそんなに口説くの上手くなったの~~』


ナイフとフォークを握ったままテーブルに額をつける香藤に



『口説くって…なんだ。俺は思ったこと正直にいったまでだぞ。』



コーヒーを、ゆっくり飲みながら答える岩城



『そーゆー、気づいてないっとこが、…天然というか……ホント。俺を幸せにするMARIAってか………』



テーブルに額をつけたまま小さな声でブツブツ言っている香藤に、少し心配になってしまう岩城



『おい、どうしたんだ。』


『なんでもない!もー、岩城さんの口に合って嬉しいよ!作ったかいがあるねぇ!!うん。よっし、また腕を磨くね。』



『料理の腕が上がるのはいいが、あまりの美味さに、俺を太らせないでくれよ。』



クスクスと笑う岩城に



『大丈夫です。岩城さん専属トレーナーとして、そんなミスはいたしません。おまかせください!』



真面目な表情で胸に手をあて敬礼をする香藤に



『お願いします。』



岩城も丁寧に頭を下げた。
あまりにも他人行儀なやりとりをし、二人で笑い出した。




あぁ、この素敵な笑顔が見られるなら、俺は、なんでもできるよ岩城さん。
俺だけのMARIA。



  1. 2013/07/07(日) 09:17:10|
  2. 春抱き★MARIA
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MARIA

『ただいま。』


深夜の帰宅…久しぶりの我が家。
香藤の靴の隣に自分の靴を揃えて、静かに階段をあがり自室に荷物を置き、パジャマに着替えアクビを噛み殺しながら寝室のドアを開ける。




淡いベッドサイドランプに照らされた、香藤のベッドには姿はなく………


『うっ…うぅ~ん。』


岩城のベッドで寝返りをうつ香藤がいた。
岩城は、クスリと笑いながら自分のベッドに近づいた。
無邪気な寝顔の香藤に【ただいま】のキスをしようと屈んだ岩城が見たのは、眉間にシワを寄せ、額に汗をにじませた香藤の寝顔だった。
震災から数年たっても、時折見せる香藤の心の傷………


『大丈夫だ、香藤。俺は、お前の側にいるからな。』

香藤の額の汗を、そっとぬぐい、ベッドに滑り込み、身体が微かに振るえる香藤を抱きかかえ、強く握りしめられた右手を優しくほどき指をからめ、額に幾度かキスをし、香藤の背中を優しく撫でる。


『いわ…き…さん……』


『あぁ、ただいま香藤。俺は、無事だ。お前の側にいるぞ。』


『よ…かった………』


小さく振るえていた身体が柔らかくしかんし、岩城の胸元に鼻を擦り付けて、香藤は穏やかに寝息をたてはじめた。
無邪気な寝顔になった香藤を見つめ安心した。


『大丈夫。俺が側にいるからな。ゆっくり、眠ろう。』


優しく微笑む岩城は、香藤の可愛らしいタレメに、オヤスミのキスをし眠りについた。


翌朝、先に目覚めた岩城は安心して眠る香藤の髪をからめ遊んでいた。

ときおり、くすぐったそうに首を振りながら、額を岩城の胸元におしつけてくる香藤の仕草に、優しい笑みを浮かべ見つめていた。


『んっ………ぅ……』


岩城の胸元に額を擦り付け眠っていた香藤がぼんやりと目をさました。


『あ…あれ……岩城さん……』


ぼんやりとした目で岩城を見つめる香藤


『ただいま。香藤。』


香藤の毛先にからめていた指をほどき、優しく髪をなでて額にキスをする。


『あれ?今日の夕方帰宅じゃなかったの?』


キラキラと嬉しそうな瞳で岩城を見つめる。


『予定より早く終わって昨晩帰ってきたんだ。』


『そうなんだ。今日は、ゆっくりできるね。』


おはようのキスを岩城に返す。


『もう少し眠るか?』


柔らかい香藤の髪をなでながら、子守唄を歌うように優しく背中をたたく。


『夢じゃなかったんだね。岩城さんに守られて眠っていたの。』


ありがとうと額を岩城の胸元に押し付ける。


『すごく気持ち良い……岩城さんが迷惑じゃなかったら………もぅ、少しこうして…眠りたいな……』


岩城の優しい仕草で眠気に誘われ、語尾が眠そうに途切れていき、穏やかな寝息に変わっていった。


穏やかに眠る香藤を見つめ愛おしいさがつのる。
香藤の傷が癒えるならば、なんでもしてやりたい。
俺が出来ることなら、なんでも……


『香藤…愛してる。大丈夫。俺はお前の側にいる。だから、お前は今より人として強くなるさ。』



眠る香藤に優しい呪文をかける。


『一緒に、乗り越えて歩いていこう。香藤。』


優しく髪を撫でながら、岩城も愛おしい香藤を抱きながら再び眠りについた。
  1. 2013/06/19(水) 00:14:54|
  2. 春抱き★MARIA
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