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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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春抱き★クリマ★9完

土鍋の蒸気の上がり具合を見て


『ん~、そろそろいいかな?』


湯豆腐を作っていた手をやすめ、土鍋の蓋を取ると、白菜、キノコ、鶏肉、人参、しらたきがグツグツ煮えていた。


『火は通ったな。』


食卓にカセットコンロを用意し、土鍋を移動させ弱火にセットしてキッチンへ戻り食事の準備を始めた。


『ご飯も炊き上がったし、準備完了っと。』


食器を並べ終え岩城を起こしにソファーにむかった。

『岩城さん、夕飯できたよ。』


眠っている岩城の髪を撫でる。


『んぅ…ん…あぁ、すっかり寝てしまっていたな。』

苦笑いしながら香藤を見つめる。


『いいよ、気にしなくて。』


岩城が起き上がるのを待って優しく抱きしめる。


『今日は、洋介のわがままに付き合ってくれて、本当にありがとう。さっ、食べよう。』


岩城の手をひき食卓にいき、岩城を座らせると土鍋の蓋を取った。


『熱いから、気をつけて食べてね。湯豆腐も作ったから持ってくるね。』


キッチンにむかい湯豆腐を岩城に渡す。


『ありがとう。いただきます。』


岩城は、湯豆腐に箸をつけた

『んっ。温まる。柚子味噌との皮…さっぱりしていていいな。美味い。』


ほふほふと湯豆腐を食べる岩城に


『洋子から貰ったのが柚子と柚子味噌だったんだぁ。ポン酢も、柚子絞って作ったから、いつもより鍋が美味いよ…きっと。』


アチチと湯豆腐を口に運ぶ香藤


『そうか、じゃあ鍋をいただくかな。』


湯豆腐を置き、鍋から白菜とキノコをポン酢につけて食べる。


『あぁ、柚子の風味と酸味が効いて美味い。』


『良かった、ご飯食べる?』


香藤に聞かれて岩城の箸が止まる


『どうしたの?』


『いや…昼に炊飯器でケーキ焼いたよな。。。』


『うん。あっ、炊飯器に甘い匂い移ってるか心配してる?』


黙ってしまった岩城に


『大丈夫だから。ちょっとまっててね。』


立ち上がるとご飯をつけて、岩城の前に茶碗を置いた。
白い温かいご飯からは甘い匂いはしない。茶碗をもちご飯を口に運ぶ


『うん。匂い移りないな。なんだか…いつもより甘味がある。』


『炊飯器を新しいの買ったんだ。それで炊いてみたんだよ。』


『いままでの調子悪いのか?』


『そうでもないよ。ほら、岩城さんのお兄さんからお米いただいたから、せっかくだから美味しく炊けるといいなと思って、ちょっといいのを買っておいたのを今日おろしたんだ。』


『いままでのはどうするんだ?』


ふふっと香藤は笑い


『岩城さんがケーキ作るように、並べて置いてあるよ。』


『作るって…俺は言っていないぞ。』


頬を赤く染めて岩城はもくもくと食事をする。


『ん~、洋介と作ってるとき、俺でも出来そうって感じしたけどなぁ~~。レシピ書くからさ♪』


『うっ…クリスマスは無理だぞ、お前だってロケ詰まってるだろうが……』


『うん。クリスマスは一緒に過ごせないね。でも、洋介のおかげで今日一緒にクリスマスできたからいいよ。バレンタインでも…俺の誕生日でも…気がむいたら作ってよ。俺のために。』


食事をしながら香藤が言う

『期待するなよ。』


岩城がぶっきらぼうに答える。それが了承の返事だとわかり香藤は嬉しそうに微笑んだ。
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  1. 2013/12/19(木) 22:27:41|
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春抱き★クリマ★8

玄関でアンパンマンのキャリーカートを手にする洋介の手を繋ぐ洋子が


『岩城さん、洋介にプレゼントありがとうございました。』


『ありまとー。』


『洋介くん、ツリーありがとう。洋子さん、お気遣いありがとうございます。』


『いえ、お世話になりました。お兄ちゃん、ごちそうさまでした。さっ、帰ろうね。』


『ばいばーい。いわきしゃー。』


手を振る洋介と洋子を、またねと見送り、リビングに戻る。


『にぎやかな一日で疲れたでしょ?夕飯まで休んだら?』


『そうしようかな。』


香藤は岩城に休むように進めリビングを出ていった。岩城は、ブランケットをとり深くソファーに座り目を閉じ頭を背もたれにあずけた。


『岩城さん、横になったら?』


『あぁ、すまない。ありがとう。』


香藤が毛布を手にしているのを見て、岩城がソファーに横になと香藤は、ブランケットを丸め枕変わりにし、毛布をかけて


『今日は、ありがと。』


岩城の額にキスを落とす。

『楽しかったよ。今日は…』


クスリと笑う。


『そうだね。岩城さん。』

休んでいてねと髪を撫でていると、スゥーと岩城は眠りについた。


『さてと、夕飯作ろうかな。洋子なにくれたんだろう?』


香藤はリビングの暖房を少し上げてキッチンへむかい、洋子からの紙袋を開けると、箱に柚子と柚子味噌の詰め合わせが入っていた。


『おっ、いい香!さっそく今夜つかおう。』


香藤はキッチンにむかい夕飯の支度を始めた。



  1. 2013/12/19(木) 22:09:43|
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春抱き★クリマ★7

テーブルの上を片付けて、香藤はスマホを取りに行き

『せっかくだから記念撮影しようか?』


ケーキとツリーの位置を整えて、洋介にポーズを取らせて撮影する。


『じゃ、次は岩城さんと並んで撮ろうか?岩城さん洋介の隣に並んでー、そっ、撮りまーす。』


洋介の頬に岩城が頬を寄せている写真を撮った。


『あとで洋子に、写真を送るからな。』


洋介に画像を見せていると、玄関のチャイムが鳴った。香藤が玄関を開けると洋子が紙袋片手に立っていた。


『ごめんねー、お兄ちゃん。朝早くから無理いっちゃって、これお礼。洋介は?』


洋子から紙袋を受け取り


『こんなのいいのに。洋介は、いい子にしてるよ。上がれよ。』


香藤は洋子に上がるように促す。


『岩城さん、お邪魔しまーす。あら?!』


リビングに案内され、テーブルに置かれたケーキに洋子は驚く。


『ママ!すこいれしょ!』

洋介は満面の笑みで答える。洋子は岩城に、お世話になってすみませんと頭を下げ洋介の隣に座る。


『これ手作りよね?』


ケーキを指差して香藤に聞く


『洋介と三人で作って、いま完成したとこだよ。』


洋子にお茶を出しながら答える


『まぁ、洋介も?』


『クルクル~ヌリヌリしましたぁ。』


手を挙げて答える洋介に


『すごいね。綺麗なケーキが出来たね。お兄ちゃん、岩城さんありがとう。』


岩城と香藤に礼を言う洋子に


『洋介くんが途中で飽きずに手伝ってくれたので、楽しくできましたよ。』


岩城は、よく頑張ったねぇと洋介の頭を撫でる。


『早めのクリスマスをしようって作ったんだよなー。洋介。』


『うん。ケーキ!』


洋介が洋子に食べようと言う


『あ、ちょっと待って、記念撮影したいから…』


鞄を慌てて開ける洋子に


『大丈夫。ほら。あとで送るから。』


香藤がスマホを見せる。


『撮ってくれたんだ。ありがとう。』


『クリスマスパーティーにしますか。』


キッチンに戻りグラスとシャンメリーを持ってテーブルに置き


『洋介、クリスマスの歌は歌えるかなぁ?』


『ジンルルベル★ジンルルベル♪ずずがなる~♪』


洋介が、ちょっと言葉がずれたクリスマスソングを歌うなか、シャンメリーを注ぎグラスを並べる


『おーうまいねー。みんなグラス持って、乾杯しまーす。メリークリスマスだぞ。』


グラスをかかげ四人で


『メリークリスマス!』


グラスを重ね乾杯をする。

『洋介、ケーキ切るけど、ちょっとサンタさんどけていいかな。』


洋介に確認をとりサンタを皿のふちににどけて、ケーキカットし取り皿にのせる。


『サンタさんは洋介のケーキにのせるぞ。お家は?』

洋介に確認すると


『ママ!ツリーは、いわきしゃーと、よーじ』


『はい、りょーかい。』


洋介の言うとおりケーキを取り分ける。
取り分けられたケーキを前にし、フォークを手にする洋介を洋子が


『洋介、いただきます。してからよ。』


岩城の隣に香藤が座り


『そうだぞー、はい手を合わせて~』


洋介はフォークを下ろし


『いたらきます。』


『いただきます。』


ケーキを口にする


『ケーキおいちー。』


『ほんと美味しいわ。』


洋介と洋子が笑顔で見つめ合う。


『岩城さん、甘すぎたりしない?』


『ちょうどいい甘さだ。美味いな。』


良かったと香藤が安心する。


『ねぇ、お兄ちゃん。レシピも送ってよ。パパにケーキ作ってあげようね、洋介。』


『クルクルしまーす。』


ケーキのクリームを口のまわりに付けた洋介が元気に返事をする。


『おぅ。パパをビーックリさせてやるんだぞ。』


香藤が口まわりを指差すと、洋介は指でなで口に入れた


『うまー』


笑いがあふれる。
もう仕方ないんだからと洋子は鞄から濡れティッシュを取り出し洋介の指を拭いた。
その姿を岩城と香藤は微笑ましく見つめた。



  1. 2013/12/19(木) 21:55:31|
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春抱き★クリマ★6

食器を片付け終えた香藤が、食卓のケーキの温度を手で確認し、真ん中にナイフを入れ二つにする。


『ケーキ飾り付けできそうだから、用意するね。』


『さっきの風呂敷を取って来ないといけないな。』


岩城が香藤に言うと


『あぁ、大丈夫だよ。粉物ないから。』


立ち上がりかけた岩城を止めた。香藤は、食卓に置いていた、さきほど使用したビニールシートをリビングテーブルに敷いてキッチンに戻り飾り付けの用意をする。
足付き金網のままケーキを置いて、大きめの皿に下のスポンジを置き


『岩城さん、スポンジ全体的にクリーム絞りだして。』


絞り袋に入れられたホイップクリームを渡された岩城が


『隠れるくらいにか?』


円を描きながら絞り出し確認する。


『うん。でね、円の縁取りだけ、一段高くしてね。』


『こうか?』


全体をクリームで覆い、縁取りを一段高くする。


『ありがとう。洋介、俺が皿を回すから、このヘラでクリームを取って、スポンジにヌリヌリしてくれるかな?』


スポンジ側面を指差して言う


『はい。』


受け取ったヘラで一段高いクリームを崩してスポンジに撫でる。


『お、うまいねー。その調子。』


皿を少しずつ回し洋介にクリームを塗らせる。


『洋介、ヌリヌリ終わり。次はフルーツをのせるぞ。』


洋介からヘラを受け取り


『フルーツをクリームの上に、こうやって並べるんだ。』


ボウルからイチゴのスライスをとり、指で軽く押しながらクリームの上にのせた。


『岩城さんと一緒に、好きなのを並べてね。』


岩城からホイップクリームをシートの上に置き、ボウルを香藤から受け取る


『洋介くん、綺麗に並べようね。』


ボウルに手を入れイチゴやキウイフルーツを並べ始め岩城は洋介の手の届かない所を並べ、クリームの上が色鮮やかになり


『岩城さん、今度は均等にクリーム絞って。』


色鮮やかなフルーツがクリームに覆われると


『ちょっとストップ。スポンジ乗せるから、また全体的にクリーム絞って。』


香藤がスポンジをのせた上を岩城がクリームを絞っていく。


『これでいいか?』


『オッケー。洋介、ヘラでナミナミなくなるようにヌリヌリしてな。』


ヘラを洋介に渡し皿を少しずつ回す。真剣な眼差しでヘラをクリームの上を滑らせる。


『かまくらみたいだな。』

なだらかになっていくクリームの山の形に岩城が言う。


『可愛いでしょ?洋介、ヌリヌリおわりー。さぁ最後にサンタさんを飾ろうね。』


洋介からヘラを受け取り、飾りのサンタを渡す。


『好きな所にのせていいんだよ。家もツリーもあるからね?』


岩城に言われケーキの真ん中にサンタを置き、チョコレートの家をサンタの後ろに置き、ツリーを左右に置いた。


『出来上がり!!』


パチパチと手を叩く香藤


『洋介くん、綺麗にできたね。』


出来上がったケーキを見て嬉しそうに洋介は頷いた。
  1. 2013/12/19(木) 21:50:29|
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春抱き★クリマ★5

珈琲を飲みながら読書に集中していた岩城の鼻を甘い匂いと食事の美味しそうな匂いが同時にくすぐる。
本をどけて、洋介の顔を除くと洋介の鼻がピクピクと動いていて、思わず珈琲を吹き出しそうになり慌ててカップをテーブルに置いた。


『岩城さん、あとちょっとで昼飯できるからねー。』

キッチンから香藤が声をかける


『洋介くん、起こそうか?』


『もう少ししたら起きるよ。』


笑いながら香藤が答える。しばらくすると、炊飯器の炊き上がる音が響き、それに驚き洋介が飛び起きた。ぐらついた洋介の体を岩城が慌てて支える。


『びっくりしたね。大丈夫?』


『うん。』


と答えるのと同時に洋介のお腹が鳴った。


『洋介、昼飯もーすこし待ってろよ。よいしょっと。』


食卓テーブルの上に足付きの金網を置き炊飯器の内釜をひっくり返す。
その姿を見て岩城が


『炊飯器でケーキ焼けるのか?』


『そう。けっこういい感じに出来てるよ。あとは冷ましてから飾り付けだね。』

ケーキの状態を確認して答える。


『おっと、こっちも出来上がりだな。』


キッチンに戻り皿に盛り付けリビングテーブルに運んできた。
岩城は洋介をソファーに座らせると、洗面所にタオルを取りに行き朝、香藤がしていたようにタオルをかけた。


『ほい、洋介。』


並べられた皿には、ハンバーグにオムレツ、山の形に盛られたチキンライスの上には旗の変わりに赤いプチトマトが乗っていた。


『今日は、お子様ランチでーす。』


『香藤、何も俺のまで同じ盛り付けにしなくても…』

『懐かしくていーでしょ?さっ、このあとケーキの飾り付けが残ってるから食べよう。』


早く食べたい洋介が手を合わせて待っていた。


『じゃあ、いただきます。』


『いたらきます。』


パクリとハンバーグを頬張り洋介が


『おいちぃー』


『美味いか?よくかんで食べるんだぞ。』


『うん。』


頷く洋介の頬についたハンバーグのソースを拭う香藤の姿に、岩城が笑う。


『どうしたの?』


『いや、まるで父親みたいだなと思ってな。』


『そうかな?俺は岩城さんのほうが父親みたいに見えるよ。かいがいしく世話しててさ。いざ洋子に何かあったら安心して引き取れるよ。』


『こら!冗談でも、そんなことを言うな。』


『ごめん。岩城さん。』


言いあっている二人を洋介が不安そうに交互に見つめる視線に気がついた香藤と岩城が


『洋介、安心しろ仲良しだからなぁ。』


『洋介くん、大丈夫だよ。さっ、食べようね。』


二人の笑顔を見て洋介は安心したように食事を始めた。
ホゥと一息ついて岩城と香藤も食事を始めた。


  1. 2013/12/19(木) 12:16:58|
  2. 春抱き★クリマ
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