couler-de-source

新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

春抱き★for dear番外編

ゆっくり本をめくる岩城の膝枕で香藤がウトウトとし始めたところへ
来客を知らせるインターフォンが鳴り響く……

本から目をはずし岩城が香藤を見下ろす。お互いに来客予定がないため不思議な顔をした。


『だれだょ。』


香藤はしぶしぶ玄関へむかった


『どちらさまでしょーか?』


どうでもいい奴なら追っ払ってやると、ぶっきらぼうに声をかけると


『よーじ?』


聞き覚えのある愛らしい声に仕方なくドアを開けると、洋子と洋介がたっていた。


『こんにちは!お兄ちゃんごめんね。洋介がどーしても行くってきかないから……』


洋介の手を握る洋子は、すまなそうに香藤に言う。


『連絡もなしに。いなかったらどうするつもりだったんだよ???まっ、冷えるから入れよ。』


洋子は屈み込み洋介に


『さっ、お靴ぬいで。おじゃましますっていうのよ。』


洋介は靴を脱ぎ


『おまじゃ~します。』


大きな声で言う洋介の声に玄関で笑いがおきた。
リビングにいた岩城も、クスクスと笑いながら玄関に現れた


『いらっしゃい。よく来たね、洋介くん。』


『いわきしゃー』


両手を広げて抱き着いてきた洋介を抱き上げて


『洋子さんも中へどうぞ。』


そういい洋介を抱きかかえたまま岩城は、リビングへむかった。


香藤がキッチンでお茶を用意しテーブルに並べる間、洋介は岩城にしがみつき離れない。


『ほら、洋介こっちへいらっしゃい。』


洋子が手をさしだしたが


『いわきしゃーがいい。』

ブンブンと首を振り岩城の膝から降りようとしない。

『大丈夫ですから、気になさらずに。外は寒かったでしょう。温かいお茶をどうぞ。』


岩城は笑顔で洋子へ香藤が用意したお茶をすすめた。

『でぇ、連絡もなしに…
いったい何しにきたんだ?』


香藤は、岩城にしがみつき離れない洋介を横目で見ながら洋子に聞いた


『今日はね、どーしても洋介が岩城さんに会うんだって聞かなくって…約束してないからダメだって何回も言ったのに、聞いてくれなくって、ホントにごめんなさい。』


申し訳なさそうに洋子が答えた。


『オフでいたから大丈夫ですから、謝らないで下さい。洋介くん、会いに行きてくれてありがとう。でも、お仕事だったら会えないから、次からはお約束してからね。』


膝のうえの洋介に微笑みながら岩城が言うと


『はーい。』


満面の笑みで洋介が答えた。


『なんだよ。洋介のワガママかよ。』


香藤は洋介を岩城から引き離し、目線をあわせて


『こら!?洋介。ワガママでママを困らしたらダメだろ。次からちゃんと俺とモシモシしてからだぞ。』


『モシモシー?よーじ??』


電話をかける仕種をしながら首を傾げる姿を愛おしげに岩城は見つめ


『可愛いな…洋介くん。』

そのまま何もかも許しそうな岩城に


『岩城さん!可愛いからって簡単に許しちゃダメだよ。』


香藤は少し膨れっ面をしながら岩城に言う


『よーじ、おこっちゃー。』


バタバタ暴れ香藤の手を抜け出し、洋子の膝にしがみついた。


『もぅ、ママ今日は庇えません。ワガママいったのは洋介なんだもの。お兄ちゃんに、ゴメンナサイしなきゃ。ね。』


膝にしがみついている洋介の髪をなでながら宥めながらさとす。
洋子の膝から洋介は顔をあげ


『よーじ、ゴメンナサイ。』


『よし!洋介。仲直りな。次からはモシモシしてからな。』


そう香藤がいうと大きく頷いた。


『で…岩城さんに会いたいだけだったわけ?』


香藤が洋子に聞くと


『うん。会うんだってきかなくって、自分の鞄持ってね、朝からずーっと。』


洋子がマザーバックから新幹線の絵がついた青い鞄を取り出した。
すると鞄を見て洋介が手を伸ばす。
洋子が渡すと洋介は鞄の中へ手をいれ何かを取り出し岩城に両手で差し出した。


『俺に?』


洋介に聞くと、ニコニコと頷く


『いわきしゃー♪おめれとー♪』


『あぁ、誕生日プレゼントかい??嬉しいなぁ。ありがとう。』


洋介から受け取った折りたたまれた紙を広げると、岩城の似顔絵が描いてあった。


『よく描けてるなぁ。上手だね。洋介くん。ありがとう。』


岩城が広げた紙を自分の顔の横に持った。


『似てるだろ?』


『あら、洋介いつの間に描いていたの?頑張ったね。上手よ。』


岩城と洋子が褒めると、洋介は照れて頬を赤らめた


『んぅ?』


『どうした?香藤!?』


広げた紙を覗き込んでいる香藤に声をかけた


『洋介。この岩城さんの隅に描いてある、ちっちゃい黄色の髪のって………』


『よーじ。いっも…いしょ~』


小さく描いてある黄色の髪の顔を指して洋介が言った。
大きく描かれた岩城の似顔絵の右隅に黄色の髪がはねた小さな顔……


『俺……なんか虫みたいな描かれかただな………』


香藤が落ち込んだ声で言った。


『こら、洋介くんが描いてくれたのに何いっているんだ。』


岩城が香藤をたしなめる


『いわきしゃー、よーじ。いしょー。ねー。』


ニコニコ笑っている洋介を見て、香藤は落ち込んだ気分を振り払い


『おぉ!洋介。お兄ちゃんは、いつも、いわきしゃーとラブラブだ!』


岩城の肩に腕をまわし、ニカッと笑いながらいった。

『ばっ、香藤!』


洋子さんの手前であり岩城が真っ赤になった。


『よーじ。いわきしゃー。らふらぶ?』


首を傾げてそう洋介はいい、クルリと洋子のほうをみて


『ママ。パパ。らふらぶ?』


『まっ……』


真っ赤になってしまった洋子のかわりに香藤が答えた

『そうだ。ママとパパも、ラブラブだぞー。洋介。』

『もーお兄ちゃん、恥ずかしいから……やめてよ。』

洋子が顔を手で隠した。
真っ赤になった岩城。
手で顔を隠してしまった洋子を、くるくると見て洋介は何がなんだか分からないという顔をした。


『そのうち、洋介も分かるさ。』


香藤が洋介に笑った。

洋介は不思議そうな顔をしたまま、コクリと頷いた。




★★★★★★★★★★★★
for dear番外編お付き合いありがとうございました。
スポンサーサイト
  1. 2012/01/23(月) 22:09:11|
  2. 春抱き★for dear
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春抱き★for dear⑤

包みを開けると、淡いラベンダーのトップスが目に入る。


『香藤の選んだのにしては、落ち着いてるトップスだな?』


トップスを広げて全体を見て、裾に小さな刺繍を見つけた。


『んっ?この柄…香藤が着てるのと同じ?こんな控えめなのもあるんだな?』


隣に座っている香藤のトップスには、腕のラインに肩に駆け昇るように刺繍されている。


『これなら大丈夫そう?』

『あぁ、気を使わせたな。』


トップスをテーブルに置いて、デニムを手にとった。

『2本もか?濃いデニムは、ベルト通しのところにトップスと同じ柄か。ハードウォッシュ?俺が履いたら…ちょっと浮かないか?』


『そんなことないって、岩城さんなら、ダメージデニムでも大丈夫だって!ダメージデニムもプレゼントしたかったくらいなんだから!』


『ダメージって。あんなデザインの履いたら、完全に年齢勘違いのバカ丸出しだろう。』


『そうかなぁ?!似合うと思うのにぃ!!』


ダメージデニムを履いた岩城を想像して香藤は少し興奮気味に言った。
そんな香藤を見て、岩城は少し眉間にシワを寄せて指をあてた。


『岩城さん?ごめん。ごめん。俺の押し付け意見いっちゃって。とりあえず今日それ着てみてよ?』


テーブルのトップスを手にとり岩城に渡す。


『デニムはどっちを履けばいいんだ?』


『んー。サイズ確認のため両方履いてみて。合わなかったら交換してくるから。』


『わかった。じゃあ…濃い方から履くか……』


岩城はパジャマを脱いで、受け取った淡いラベンダーのトップスを着て、濃いデニムを履いた。


『きつくない?しゃがんだりしても大丈夫?』


岩城は、しゃがんだり立ったりを繰り返した。


『あぁ…大丈夫だ。』


『柄は、嫌だったらベルト通せば隠れるし。大丈夫だよね。んじゃ、こっちの履いてみてよ。』


ハードウォッシュデニムを岩城に渡す。
少し困惑しながらも、濃いデニムを脱ぎハードウォッシュデニムを履いて、サイズを確認するため先程と同じ行動をする。


『こっちもサイズ大丈夫だ。しかし…若すぎないか?』


岩城は心配げに首を傾げ、立ったまま香藤に聞く。


『そんなことないよ。似合う!』


『そうか?ならいいんだが。選んでくれてありがとう香藤。』


改めて香藤にお礼を言った。


『へへっ。これでペアルックだねー。前々からやりたかったんだよねー。』


ニコニコとしながら香藤が言う。


『はぁ?全く同じデザインや色のを着るのをペアルックと言うんだろう?確かに…このトップスの柄は一緒だがデザインや色が違うぞ?』


『トップスは無理だと思ったから、デニムで揃えたんだよ。俺が、いま履いてるデニムと、いま岩城さんが履いているデニム一緒なんだ。濃いデニムの方も買ったし。』


さっきよりニコニコしながら香藤が言う。


『デニムの同じデザインのを履くのもペアルックというのか?』


『そーいうことにしといてよ。岩城さんと一緒がいい俺のために!』


岩城と向かい合いに立ち、岩城の肩に腕をかけ、岩城の額に自分の額をあて…


『岩城さん、俺と?ペアルックしてくれる?』


心配げに聞く香藤に


『あぁ…』


『ヤッター!』


少し赤らみ微笑み小さく答える岩城が可愛すぎて、香藤は岩城を抱き上げた。


『おい、今度はホントに危ないって、天井が…』


岩城は慌てて体をかがめて香藤の背中にしがみつき言った。
香藤はそのままソファーへ移動し、ゆっくり座り膝の上に岩城を座らせた。


『我が儘…聞いてくれて、ありがとう岩城さん。』


『俺こそ…プレゼントありがとう。』


『ねぇ、暖かくなったらさ。この服で一緒に海にでも行こうね。』


香藤の提案に


『そうするか。』


ニッコリと微笑み同意し香藤の首に抱きついた。
香藤は岩城の柔らかい髪を撫で下ろし、愛おしく抱きしめた。
寒く冷たい冬の岩城の誕生日は、暖かく楽しい誕生日に変わった。



★★★★★★★★★★★
改めて岩城さん。お誕生日おめでとうございます。

お誕生日SSに、お付き合いありがとうございました。
  1. 2012/01/09(月) 13:49:02|
  2. 春抱き★for dear
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春抱き★for dear④

忙しい毎日が続き、岩城の誕生日にオフが互い重なっていた


『おはよう。岩城さん。』


昨晩も遅かった岩城を少し遅めに起こした。


『ぅん…香藤…おはよう…。』


肩におかれた香藤の指先から甘い香りがする。


『ちょっと早かったかな?もう少し眠る?』


心配げに香藤が見つめた


『いやいい。朝食作ってくれたんだろう?それにせっかく重なったオフだしな。』


岩城は目元を軽くさすり、ゆっくりと体を起こした。
香藤はベッドに腰掛けて、岩城を抱きしめ額にキスをし


『誕生日おめでとう。岩城さん。岩城さんが生まれてきてくれて、俺と出会ってくれてホントに嬉しいよ。大好きだよ。』


そう…大切な岩城に囁く。

『……誕生日か……忙しくて…すっかり忘れてたよ。またオジサンになってしまったな。』


岩城は少し苦笑いをしながら答えた。


『そう?俺なーんか…このところ岩城さんが誕生日むかえるたびに、若返ってる気がするんだけど?』


香藤は両手で岩城の顔をはさみ真剣に見つめて答えた。
岩城は笑いながら


『ふふっ。そんなはずないだろう?そんなことを言うのは香藤くらいだ。それより昨晩おそかったから控えめに食べていたから、お腹がすいてしまった。』


甘い香りがする香藤の手を取り、指先を唇にくわえた。
岩城の行動に、いますぐ襲いたい衝動にかられ真っ赤になった香藤に、どうしたんだ?と指先を唇にくわえたままの岩城の瞳が不思議そうに聞いてきた。


『んっもぉーー。大胆なのに自覚ないんだからぁ。』

香藤の発言にキョトンとしている岩城を、香藤としては正直襲いたかったが…連日の撮影押しで疲れている岩城にゆっくり誕生日オフを過ごして欲しいため、なんとか襲いたい気持ちを押さえ、岩城を抱きあげてリビングへむかうことにした。


『あっ、おい、危ないだろうが。』


『大丈夫だって、しっかりつかまっていて。』


寝室のドアを開けてリビングへ入ると、ソファーへ岩城を下ろし。


『ほら、大丈夫だったでしょ?いま朝食運ぶからね。』


軽くウィンクしてキッチンへむかった。



ソファーに並んで座り朝食を食べた。


『美味しかった。ごちそうさま。』


食べ終わり、ゆったりとソファーにもたれた。


『岩城さん。今日どうする?どこか出かけたい場所とかある?』


食器を片付けながら香藤が聞く。


『いや俺はいい。香藤は?』


『とくに出かけたい場所はないし。岩城さんの誕生日だから独占したいし、このままゆっくり家で過ごしたいな!』


食器を片付け終えて香藤はソファーに戻ってきて答えた。


『じゃあ…そうするか。着替えてくる。』


立ち上がった岩城を香藤は、もう一度座らせた。


『なんだ香藤?いくら出かけないとはいえ1日パジャマは変だろう?』


『1日…パジャマのままの岩城さんもいいけど…ちょっと待ってて。』


香藤は慌ただしく2階へ上がっていった。
バタバタと階段を降りて、リビングに戻ってきた香藤は両手で紙袋を持ち


『岩城さん。俺からの誕生日プレゼント。』


『ありがとう。』


プレゼントをパジャマ姿のまま受け取るのが、なんだか気恥ずかしい岩城は頬を少し朱く染めて答えた。


『開けてみて!』


香藤は岩城の隣に座り嬉しそうに微笑んだ。
岩城は紙袋をテーブルに置き、ラッピングされているのを膝うえに取り出して、リボンをほどきはじめた。
  1. 2012/01/09(月) 13:47:59|
  2. 春抱き★for dear
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春抱き★for dear③

『お待たせいたしました。』


店員は、香藤が悩んでいる色合いのトップス以外を棚の端に集めてよけ、同じ柄が入ったデニムを悩んでいるトップスの近くに並べた。


『どうしょうかなぁ。このトップスの柄が控えめでいいよな。』


香藤は両手でトップスを広げて持つ。
柄といっても、袖や裾にワンポイントで小さく刺繍でこの店特有の炎のと竜が刺繍してある。
香藤もいくつか持っている柄だ。


『そちらのトップスでしたら、こちらのデニムが同じラインになります。ベルトをされれば柄を隠せます。』


店員が広げた少し濃いデニムは、トップスと同じ柄が、ベルト通しのところにぐるりと一周刺繍がしてあった。


『どうしよっかなぁ。』


他のデニムもいくつか広げる。


『トップスが淡いので、ハードウォッシュ系デニムと合わせますと、どちらも色が明るいので、軽い感じになります。少し濃い色のデニムにされますと、トップスの色がいっそう映え、デニムが濃いと全体が落ち着いた感じになるかと思います。』


店員は、デニムを広げ並べるのを手伝いながらアドバイスをする。
店員のアドバイスを聞きながら香藤がポツリとつぶやく。


『どっちの感じも、見てみたいから捨て難いなぁ。』

店員は香藤のつぶやきを耳にし


『ご友人ではなく、岩城さんへのプレゼントでしたか?』


店員は思わず口にだしてしまい、慌てて失礼しましたと頭を下げた。


『いや、いいよ気にしなくて。そのとおりだからさ。』


『当店のを着ていただけるのでしたら光栄です。』


店員は少し興奮気味に嬉しそうに答える。香藤は、店員の様子を見て、コイツ岩城さんのファンだな。
一緒に来るのはやめようと思いながらデニム選びに戻った。



香藤は悩んだあげく、トップス同じラインの濃いデニムと、ハードウォッシュの柄の無いシンプルなデニムの両方一緒に購入することに決めた。並べられたデニムから岩城のサイズを取り出し。


『ねぇ、このラインの濃いデニムのほうなんだけど、俺も欲しいんだけど?サイズある?』


『少々お待ち下さい。』


店員が奥へむかい香藤のサイズのデニムを持ってきて渡す。
香藤はサイズを確認し


『このデニム2本とトップスをプレゼント用にラッピングしてくれる?』


香藤は、岩城へのプレゼントと自分のを店員へあずけた。
しばらくすると紙袋を二つ持ち店員が戻ってきた。


『こちらのリボンタグシールがついております紙袋がプレゼント用です。また、デニムのサイズが当店オリジナルになりますので、もし合わない場合、いつでもお持ち下さい。』


香藤に紙袋を渡しながら説明をした。


『ありがとう。』


香藤は受け取った紙袋を肩にかけて店を後にした。
さんざん悩んでいたプレゼントが決まり、ウキウキしながら帰宅し、自分の部屋へ荷物を運んだ。


まだ帰宅していない岩城に、オヤスミのメールをしてベッドに入った。
  1. 2012/01/09(月) 13:46:39|
  2. 春抱き★for dear
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

春抱き★for dear②

入口には香藤好みの派手なんだがクールなデニムの新作が並んでいた。


『いらっしゃいませ。香藤さん。』


『いー感じのデニムだね。あの真ん中の?!』


『香藤さんに、とても似合うと思います。ご試着されますか?いま新しいのを出してまいりますね。』


店員が、商品を取りに向かう姿をみて、あっ、今日は自分の買い物じゃないや!と思い。


『いや、また今度にするからいいよ。』


と店員を呼び止める。
振り返り店員は、不思議そうな顔をした。
いつもなら気になった商品を試着すぐするのだが、いまは岩城さんへのプレゼント探し中だ。


『うーん。今日はさ、自分のじゃなくてさ、プレゼントしようと思って、探しにきたからさ。』


『プレゼントですか?』


店員は不思議そうな表情から、普段把握している香藤の好みではないため少し緊張した表情に変わり


『どのようなタイプが好みの方でしょうか?いくつか商品提案のご協力いたします。』


『あー、そんな固くならなくていいよ。そうだなぁ……』


香藤は店内を歩きながら商品を見はじめた。
いつもは、けっこうストイックな服をプレゼントしたことがあるけど、この店のなら休日に気軽に着れるラフなのがあるし…
岩城さんのラフかぁ……
思いだしてみるが、モノトーン系のトップスが多いなぁ。
デニムもノーマルで、ハードウォッシュや柄物は見ないなぁ。俺としては、意外と似合うと思うんだけどなぁ?
うーん。と考え……


『ねぇ、パープルのトップスと、デニムで柄おさえめのか、ハードウォッシュ系いくつか持ってきてくれないかな?』


香藤がいうと店員は、店の奥へとむかった。

しばらくすると店員が両手にかかえてパープルのトップスを持って戻ってきて、香藤の近くの棚へ並べると、また奥へ戻っていき、今度はデニムを持ってきて棚へ並べだした。


『パープルでも、けっこうあるんだねぇ。』


『柄をおさえめのデニムということでしたので、トップスのほうも柄がおさえめやワンポイントのみのを揃えてきました。』


『ありがとう。うーん。どれがいいかなぁ。』


一枚ずつ広げて色合いや柄を確認始めた。
モノトーンもいいけど、パープルもきっと似合うよな。でも、あまりきつくなくて、岩城さんの優しさや温かさがでるようなパープルで…
シンプルなのもいいけど…
今回は柄ありにしようかなぁ。
でも、あまりデカイ柄はダメだよなぁ。
何枚か広げて見比べて、淡いラベンダーに目がとまり、同じ色合いのを2・3枚並べ腕組みをして考え始めた。


『こちらのお色で、お悩みですか?』


香藤が考え始めたのを見て店員が声をかけた。


『うん。この色。あとは柄だよねー。』


『では、真ん中のトップスと同じ柄のデニムがありますので、お持ちいたしますね。』


『あぁ、ありがとう。頼むね。』


店員は再び奥へとむかった。
  1. 2012/01/09(月) 13:45:48|
  2. 春抱き★for dear
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。