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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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夏祭り⑤完

ビール片手に、夏の夜空を眺め香藤屋台の食事を楽しんだ。


『ホントに、香藤は器用だな。』


『岩城さんと楽しい時間が過ごせるなら、計画からなんでも作るのも楽しいよ。ねー、そろそろ花火しようよ。』


漆黒に変わってきた空を見て香藤が縁側から庭に下り、花火用のロウソクに火をつけた。


『ご近所に迷惑になるようなのは無いだろうな?』


岩城が心配そうに聞く


『大丈夫。全部手持ち花火だし。音が派手なのはないよ。』


花火セットを開封する傍ら、庭に下りておいでと岩城に手招きをした。


『はい、岩城さん。』


渡された花火に火をつけた。


『子供の時以来だが、こういう花火も風情があっていいな。』


『そうだね。なんか子供の時には思わなかったけど、いがいといいよね。』


パチパチ弾ける音…花火特有の光りを二人で楽しんだ。
花火セットはあっというまに無くなり、残りは線香花火だけになった。

膝をかかえ、二人寄り添い線香花火をはじめた、小さな光りを弾けさせる線香花火に照らされる岩城の顔がとても綺麗だった。


『ねぇ、岩城さん知ってる?』


『ん?なにをだ?』


『線香花火に同時に火をつけて、火玉を落とさずにね、一緒に終わったら、、、その二人は、ずーっと…一緒にいられるんだよ。』


『なんだそれは?』


『迷信みたいなもんだけどさ?やってみない??』


香藤は、岩城から終わった線香花火を受け取り、新しい線香花火を岩城に渡した。
二人でロウソクに近づけて火をつけた。
先端がゆっくりと火玉に変わり、軽やかに弾け始めた線香花火。
岩城は、落とさないよう慎重に線香花火を移動させた。
互いの線香花火の火玉から大きな光りが弾け、それがだんだん小さな光りに変わり…………火玉がしぼみ灰色に変わり同時にポトリと落ちた。


『やったぁー。同時だったね。ずーっと一緒だよ岩城さん』


無邪気にはしゃぐ香藤に抱き着かれ岩城は重心バランスを崩して庭に座りこんだ。


『そんなに嬉しいのか?』

『えへへっ。まさかホントに同時に終わるとは思わなかったから。』


ポリポリと頭をかきながら子供のように答えいた香藤の表情が真剣な大人の男に変わり。


『迷信関係なく…俺は岩城さんを絶対に離しません。大好き、愛してるよ。』


優しく岩城を抱きしめ、誓うようなキスをした。


『俺も…』


香藤に誓いのキスを返し、ニッコリと微笑む岩城は夏の月夜に照らされ、いつもより美しかった。


『最高の夏祭りだね。』


香藤は岩城の頬に手を触れ、美しい岩城を離さないように、失わないように優しく深い口づけをした。
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  1. 2011/08/25(木) 01:37:43|
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夏祭り④

笑い続ける岩城の横にラムネを持って香藤が横に座った。


『そんなに…似合う…これ?』


香藤はラムネを開けて岩城に渡す。


『あっはは…オマエの本格的な演出には、なれたつもりでいたが、ハチマキまでやるとは。』


岩城は、冷えたラムネを受け取り喉をうるおした。
カランと瓶の中で転がるビー玉の音を聞き


『懐かしいな。まだ、瓶ラムネあるんだな。』


隣でラムネを飲みながら香藤が


『うん。取り扱い減っているみたいだけどねー。ねぇ、何か食べる?チョコバナナも林檎飴も作ってみたんだ。』


『林檎飴も作ったのか?』

『うん。ちょっと調べて…やってみたんだよ。食べやすく小さい姫林檎で作ったから、ちょっと酸っぱいかも?』


香藤は縁側にラムネを置き机から林檎飴とチョコバナナを持ってきた。
岩城に林檎飴を渡し、自分はチョコバナナにかじりついた。


岩城は、夕暮れにキラキラと光る綺麗な林檎飴を眺めてから、かじりつくと…パリパリ崩れる飴を掌で受けながら食べはじめた。
小さな林檎の甘酸っぱさに、飴の甘さがちょうどよく、甘い物が苦手な岩城が食べ切った。


『どうだった?』


心配そうに香藤が聞く


『美味いよ。ホントに夏祭りの気分だ。』


ラムネを飲みながら、楽しげに、気持ちよさそうに岩城が答えた。


『よかった!!じゃあ次なに食べる?』


食べ終えた林檎飴の串を受け取りながら香藤が聞く。机を眺めながら

『んー。タコ焼きも?作ったのか?』


岩城が聞くと


『もちろん。ラムネ飲み終わるよね?ビール持ってきたほうがいいかな?ちょっと待ってね。』


岩城は、夏の夕暮れから夏の夜に変わりつつある景色を眺めた。
  1. 2011/08/25(木) 01:36:28|
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夏祭り③

香藤に手をひかれ和室に入ると香ばしい香りがした。
机の上を見ると、タコ焼き・焼きそば・イカヤキ・林檎飴・チョコバナナ…そして、どこから用意したのかタライの氷水の中には、ラムネが冷えていた。


『香藤…これは………』


岩城は机の上に並んでいるものを見て目が点になった。


『ん?我が家で夏祭り。けっこうそれっぽいでしょ??あとね、庭に手持ち花火も用意したんだよ。』


そういって縁側のガラス窓を開けた。
風鈴が鳴り響く先に、岩城が目線を庭にむけると水をはったバケツに、花火セットが用意されていた。


『風も、そんなに無いみたいだし。もーすこし暗くなったら、花火しようよ。はい、ここ座って。』


香藤に縁側に座らせられた。
夏の夕暮れの綺麗な景色を眺めていると、、、


『何か食べるかい?お客さん!!』


背中から聞こえた香藤の声に


『おい、本格的だ…』


振り返り答えようとした岩城は、さらに驚いた。
いつのまに用意していたのか、額に豆絞り柄の手ぬぐいで、ねじりハチマキをしている香藤がいた。


『ぷっ…あっはは…香藤…似合いすぎだ。』


岩城は思わず笑いをふきだした。


『これ?似合うっしょ!?お客さんも浴衣の似合う色男だね!!』


額に巻いたハチマキを指差しながら香藤の屋台の人になりきった言い方に、更に岩城は笑いがこぼれた。
  1. 2011/08/25(木) 01:35:17|
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夏祭り②

翌朝…岩城が目を覚ます前に香藤は仕事に出掛けた。

岩城は目を覚ますと、自分の部屋にいき、一緒に片付けてある香藤の浴衣と自分の浴衣を吊してから出掛けた。


岩城が用事を済ませて帰宅すると、夕方近くだった 。玄関に帰宅している香藤の靴を確認し、リビングへむかった。


『ただいま香藤。すまない、遅くなって。』


『お帰りなさい、謝らなくていいのに岩城さん。リフレッシュできた?』


テレビをみていた香藤が立ち上がり岩城にキスをした。


『ん?新しい本買ったの?岩城さん好きだよねー。俺は、基本…台本以外は苦手だよ。』

岩城が手にしている紙袋を見つけ話しかけた。


『気になるのがいくつかあってな、目移りしてしまって遅くなってしまった。』

すまなさそうに言う岩城に

『岩城さんのオフなんだから、気にしなくていーんだよ。それより浴衣!浴衣!』


香藤は、楽しげに岩城の腕を引っ張り2階の岩城の部屋へむかった。
岩城は、自分が着る前に香藤に着付けをし、自分も浴衣をきた。


『んー。いーね。浴衣!!夏って感じだよ。』


姿見鏡に映る浴衣姿をみて満足げに香藤が言った。


『そうだな。これで香藤が自分で着れればな。』


岩城が言うと


『岩城さんに着せてもらうからいーの。和室いこうよ。』


ウィンクをしながら香藤が答え、岩城の手をとり階下へむかった。
  1. 2011/08/25(木) 01:34:02|
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夏祭り

『ねぇー、岩城さん明日のオフさぁ。。何か予定ある?』


寝室に入ってきた香藤が、髪をタオルで拭きながら聞いてきた。


『明日は歯医者と美容院に行く予定だが。何処か出掛けたかったのか?香藤は?明日は午前中仕事だろう。』


パジャマ姿の岩城がベッドで読んでいた小説をとめて、香藤のほうへ目線をむけた。


『んー。そうじゃなないんだけどね??今年…花火も祭も行かなかったでしょ?なんか夏らしいことしてないからさ。家で浴衣着て過ごすのもいーかなぁって思ったんだよ。』


『確かに忙しくて、花火どころじゃなかったな。浴衣で過ごすか…それもいいな。でも、香藤………浴衣着れないよな。』


少しため息混じりに岩城が答えた。


『へへっ。岩城さんが帰ってきたら着せてもらうから。じゃあ決まり!』


髪を乾かし終えたタオルをベッドサイドに置き、岩城から小説を取り上げて、岩城のベッドに入り込んできた。


『あっ、おい!!明日早いんだろう?自分のベッドで寝ろ。』


『いーじゃん。一緒に寝たいの。一緒にゆっくりオフ過ごしたかったのに出来ないんだから…おやすみ岩城さん』


岩城を抱きしめて眠りにつきはじめた。

まったく…甘えるのが上手だなぁ。香藤は。
明日、家を出る前に浴衣を出してから行くか。
香藤の提案を悪くは思わない岩城は、明日の予定を一つ追加してから眠りについた。
  1. 2011/08/25(木) 01:32:44|
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