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新田祐克先生大好き。 BL/腐女子になります。 カテゴリーに分けて掲載をしていきますので、今日のblog(つらつらblog)には、BL/腐女子のつぶやきになります。 他カテゴリーはSSになりますので宜しくお願いします。新田祐克先生の代表作品『春を抱いていた』のSS中心になりますが、たまに他の作品や作者のがあるかもしれません。 ご理解ある方々、宜しくお願い申しあげます。

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春抱き★エプロン…2終

バタバタと階段を降り香藤が食卓へ戻ってくると、食事の準備を終た岩城は冷蔵庫から麦茶ポットを取り出していた。


『わっ、ほんとうにリクエストした肉じゃが作ってくれたんだぁ!』


香藤は椅子に座りながら嬉しそうに言う。
岩城は、麦茶をグラスにそそぎ香藤にわたした。


『あんなに毎日ねだられちゃーな。』


ただし味の保証はしないぞと岩城はつけくわえた。


『あは。恋人に作ってもらいたい料理!!No.1肉じゃが!岩城さんに作ってもらいたかったんだよねぇ~。』


『さて、食べるか。』


岩城も椅子に座ろうとし、エプロンに手をかけると


『はずしたらダメ!今日は、そのまま。』


香藤にエプロンをはずすのをとめられ


『仕方ないな。』


岩城は諦めたようにエプロンをしたまま椅子に座った。


『ありがとう岩城さん。いただきます!』


『いただきます。香藤、疲れとりに、酢の物も食べるんだぞ。』


すっと、胡瓜とワカメの酢の物の小鉢を香藤の方へ差し出す。


『ありがとうー。岩城さん。』


酢の物を口に運ぶ


『んんぅ~。美味しい。』

香藤が麦茶を飲み、ほぅ…と落ち着いた息をはき、肉じゃがに箸をのばし口にするのを岩城はじっとみていた。
香藤は口を動かしながら


『ふぉしたの?』


『いや、味…大丈夫だったかなと……』


岩城は、肉じゃがを口にしながらポソリといった。


『優しい味で美味いよー。ジャガ芋にも味がしみてて、ほんとうにおいしい。』


嬉しそうに、ニコニコと食事をする香藤を見て、岩城は幸せを感じながら食事をすすめた。





『ごちそうさま。』


『よく食べたな。』


『ほんとうに美味しいかったんだもん。』


岩城は、空っぽになった食器を重ねキッチンへ運ぶ。

『あっ、片付けるの手伝うよ。』


残りの食器を手にキッチンへ来た香藤に


『そうだ。香藤にもエプロンをしてもらおう。ちょっと待ってろ。』


岩城はキッチンをでて、戻ってきた手には同じ色のエプロンがのっていた。


『えっ、俺の?ってか…そんな可愛い色…俺が着るの?』


『もちろん。ほら。』


岩城から差し出されたエプロンを受け取り、香藤は恐る恐る広げた。


『うわぁぁ~~。フリルついてるよぉ~~。可愛すぎるよ~~。えぇ~~マジ着るの?!』


『おい、俺に着せたままで、自分は着ないのか。』


岩城が少し怒りながら言うと


『着ます!着ます!岩城さんとお揃い嬉しいなぁ。』

と言いながらエプロンを着た香藤を見て


『ぷっ…』


岩城は口元を手で押さえ、ククッと笑った。


『んっもぁ~笑わないでよぉ~。色はともかく、俺にフリルは確かに似合わないけどさぁ。』


『悪い、悪い。サイズ合ってよかった。うん…確かに色は似合う。』


目尻の涙を指先で拭いながら岩城が言う。


『これ、岩城さんが買ったんじゃないんだよね?』


『いきさつは、これ片付けてから話すよ。』


岩城は食器を指先さす。


『そうだね。』


二人で食器を片付け、ビールを冷蔵庫から取り出しソファーに並んで座った。


『香藤。誕生日おめでとう!』


『ありがとう岩城さん。夕飯美味しかったよ。』


乾杯をし、冷えたビールを飲む。


『んぅ~!!家で飲むビールは上手いね!』


気持ち良さそうに言う香藤を見て


『誕生日だから、ワインとかにするかと思ったんだが…朝はやく京都じゃな。ゆっくり飲んでられないものな。』


少し残念そうに言う岩城に

『岩城さんと、ゆっくり飲めないのは残念だけど…あんなに美味しい夕飯食べられたから幸せだよ。』


ビールをテーブルに置き、ありがとうと岩城を抱きしめる。


『ねぇ…このエプロンってさぁ…』


香藤はエプロンの裾を持ち岩城に聞く


『ほら、このまえ佐和さんが家にきたって話したよな。』


『うん。あの話しの途中で俺…寝落ちしちゃったんだ、ごめんね。』


しょげた香藤の髪を撫でながら岩城は


『仕方ないさ。撮影が続いてるんだから、急に睡魔に襲われることもある。佐和さんが新しい事業を立ち上げるそうだ。今度はアパレルで、これはその試作だ。』


『へぇ~?!いまですら大実業家なのに、また起業すんの?で、アパレル??今までは飲食が多かったよね?』


驚く香藤に


『佐和さんは自分達のような生き方をしている人が少しでも、オシャレを楽しめるようにしていきたいという考えみたいだ。』


『たしかに、サイズとかデザインとか少なそうだもんねー。なるほどね。で、この色やフリルの可愛さは佐和さんの趣味かぁ。言われれば納得。』


エプロンの裾をもてあそぶ香藤に


『佐和さんが俺達をイメージして色やデザインしてくれたエプロンだぞ。第1号作品を俺達にくれたんだ。』


『えっ、そんな大事なの…いーのかな。俺達がもらって。雪人くんは?』


『俺も、そう言ったんだが……今回のは俺達が1番でいいそうだ。雪人くんには、ゆっくりと会える時に作るそうだ。』


『そっか……。はやく二人で、ゆっくり過ごす時間ができればいいのにね。』


岩城を抱きしめる香藤の腕に力が入る。
香藤の髪を優しく撫でる岩城の指を感じながら


『ねぇ~佐和さんのことだから、型にはまった服だけでなく、オーダーメイドとかしそうだよね。』


香藤は思い付いたように言った。


『たしか…それもやりたいと言っていたなぁ。』


香藤は、ソファーの上で跳ね上がり、嬉しそうに手を叩いた。


『じゃあさ、そのときは、俺達のデザインでエプロンを作ろうよ。』


『そんな…』
無茶を言うなとたしなめる岩城に


『このエプロンは確かに世界に一つだけど、俺達(じぶんたち)でデザインした世界に一つが欲しいな。』


『ただし…こういうのは、この一枚だけにしておくんだぞ。』


岩城はフリルをつまんで言う


『ちぇ~。先にダメ出しされちゃった。』


頭をかく香藤は、楽しみができたねと岩城に微笑むと、岩城の手をとり立ち上がり抱きしめ


『ねぇ。朝までの短い時間…岩城さんのすべてを俺にちょうだい。』


岩城の耳元で甘く囁いた。
真っ赤になった岩城は答えるかわりに、香藤の首に両腕をまわし甘えるよう身体をあずけた。
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  1. 2014/07/17(木) 23:14:38|
  2. 春抱き★小物テーマSS
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

2人のコスプレも観てみたい(*^^*)

今晩は。はじめまして、primroseです。
フリルな香籐君!似合いそうですよね~。
しかし、その横にナゼかレースな岩城さんを想像してしまったワタクシ( ̄∀ ̄)。
…この2人がコスプレ対決したらどうなるんだろう?
楽しいSSをありがとうございます。またきますね(^^)v
  1. 2014/07/31(木) 12:15:25 |
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  3. primrose #-
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